この可愛らしい黄色の小鳥は、階段の手すりに付いているだけの飾りではありません。階段の上に住むお年寄りの強い味方になるのです。
「The Companion Bird」は、階段の昇降時に使う鳥の形をしたハンドグリップで、韓国のデザイナーKim Bo-kyung と Baek Eun-ha の作品です。握力も足腰も弱ってきたお年寄りも、鳥の形をしたハンドグリップを使うと、楽に階段を昇り降りできるようになります。
ビデオにもあるように、小鳥の部分をガシッと掴んで、そのまま階段の手すりを滑らせながら上ります。よく考えたら手すりを握る角度では、手に力が入りにくいですよね。荷物を掛けることもできるので、小鳥部分はしっかりと手で握ることができます。ハンドグリップの裏にローラーが付いているので滑るのは分かるのですが、映像の中の説明が韓国語なので、なぜしっかりと手すりに固定できるのかはよく分かりません。おそらく、どこかに滑り止めが付いているのでしょう。
長崎や尾道など、昔ながらの住宅が坂の上にある街では、急な階段を上らなければならないお年寄りがたくさんいます。住人の高齢化に伴って、階段をエレベーターに変えた場所もあるくらい、深刻な問題になっているところもあります。
ハンドグリップだけですべての問題が解決する訳ではありませんが、生活の中のちょっとしたお助けグッズがこんな可愛いデザインだと、心もホッとゆるみます。いいデザインというのは、実務的な問題の解決に+アルファがあるからこそ、すばらしいと思うのです。
(via YANKO DESIGN)
人を助けるグッドデザインと言えば…