カラフルな四角が詰まったこの画像は、アメリカのお金に関するインフォグラフィックです。主に数字に関するデータを視覚化し、一目で分かる情報にするインフォグラフィックは、最近は秀逸なデザインのものが増えています。今回のインフォグラフィックは、ゲームのテトリスのように動くインフォグラフィックというのが面白いです。まずはご覧ください!
テトリスのデザインはすべてが四角形のオブジェクトで構成されているので、金額の大小の対比が分かりやすいですね。それに落ちてくる順番や隙間を埋める動きが、その対比を際立てるインパクトを与えています。
映像で出てきた順番に、それぞれの金額は以下になります。
- Estimated cost of Iraq War 2003(2003年イラク戦争の費用[概算])=600億ドル
- Estimated total cost of Iraq War(イラク戦争の全体の費用[概算])=3兆ドル
- OPEC’s reveue(石油輸出国機構の収入)=7,500億ドル
- OPEC’s climate change fund(石油輸出国機構の気候変動基金)=30億ドル
- Walmart revenue(ウォルマートの収入)=4,050億ドル
- Wall St bonuses 2009(2009年ウォール街のボーナス総額)=1,150億ドル
- The budget of UN(国連の予算)=300億ドル
- would save the Amazon Rainforest(アマゾンの熱帯雨林保護に使われたと思われる金額)=210億ドル
- US Defence Budget 2009(2009年アメリカの国家防衛予算)=7,260億ドル
- Interest on US gov debt yearly(アメリカ政府の年間公債利子)=4,500億ドル
- donated to charity by Americans every year(毎年アメリカ人が慈善団体へ寄付する金額)=3,080億ドル
- US overseas AID to developing world(アメリカの海外途上国援助額)=330億ドル
- lost of offshore tax havens(海外のタックスヘイブンに流出する金額)=1,000億ドル
- California’s budget deflict(overdraft)(カリフォルニア州の財政赤字)=260億ドル
- US total credit card debt(アメリカのクレジットカードによる借金総額)=9,300億ドル
- Yearly spend on obesity related illness(年間で肥満に関する病気に使われる金額)=1,480億ドル
- Total cost of Credit Crisis to the world(世界の金融恐慌で消えた総額)=12兆ドル
- African debt to the West(アフリカの西側諸国への負債額)=1,120億ドル
「アマゾンの熱帯雨林保護に使われる金額」と「アメリカの海外途上国援助額」を足した金額よりも「イラク戦争の費用」の方が大きかったり、「ウォール街のボーナス総額」と「年間で肥満に関する病気に使われる金額」が近かったりすると、数字の表す現実に思わず考え込んでしまいます。
イギリス版もありますので、こちらもどうぞ。
(via information aesthetics)
GOODのインフォグラフィックも素晴らしいです