北京の歩道に突如として現れたこの卵型の物体は、中国人アーティストDai Haifeiの自宅兼作品です。
家賃が高くて家が狭いのは、人口が過密した大都市には付き物の問題ですが、発展著しい北京も同様のようです。「こんな狭い家に、こんな高い家賃払えるか!」とちゃぶ台をひっくり返したかどうかは定かではありませんが、Daiさんはアーティストという特性を生かして、約10万円を掛けてこの卵型ハウスを自作しました。
全長約2mのこの卵型ハウスは、細い竹と木片で組み上げられ、外は芝生の種が植えられた砂袋で覆われるなど、グリーンな素材でできています。春になれば砂袋から芝生が生えてきて、本当にグリーンの卵になる予定だそうです。
室内は一人用のベッドでいっぱいですが、壁には引っかけタイプの小粋な本棚やライトもあったりして、カプセルホテルのような機能的かつコンパクトなデザインです。しかも、このライトも含め電力は、外に取り付けてある太陽光パネルでまかなっているというから驚きです!
果たして春になって芝生の緑が生え揃う頃まで、北京の歩道に住めるのかは謎ですが、この卵型ハウスにタイヤを付ければどこにでも移動できそうです。「家が狭い」とか「家賃が高い」とか、ネガティブな条件があるからこそ、新しくて面白いアイデアが産まれるのかもしれませんね。
(via GOOD)
こちらは完全自給自足の家