ツバルは、地球温暖化の影響で海面が上昇を続けているため、近い将来海中に沈んでしまうと言われている国。そんなツバルの現状を世界中の人に知ってもらうために、9つの島からなるツバルの島民約1万人にインタビューし、ポートレートを撮影するプロジェクトが「ツバルに生きる一万人の人類(Tuvalu Visualization Project)」です。
現在進行中のこのプロジェクトでは、今のところ3つの島の撮影が終わり、1,500人分のデータが蓄積されています。島民の写真を公開するのにグーグルアースのインターフェイスが使われているのですが、最近さらに機能が強化されました。
まず、島民の顔をクリックするとポップアップが表示され、その人にメッセージを送ることができます。メッセージはメールとして、その人に届けられる仕組みです。また、このプロジェクトにアクセスしている人のIPアドレスから位置を割り出し、その人とツバルを青い線で結びます。上の画像にも見える複数に延びる青い線がそれです。
興味のある人は、ぜひともこのプロジェクトにアクセスしてみてください。(プラグインのインストールが必要です)1万人のポートレート撮影が終わる前に、いくつかの島が海に沈んでしまう可能性だってあり得ます。そう思うと、頭の中に、胸の奥に、何かが去来するはずです。その想いを、自分なりに具体的な行動に結びつけることが、私たち一人一人にできることなのだと思います。
(via Google Earth Blog)
温暖化によって危機にさらされる地域の映画