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これが宇宙の始まり…!アートとサイエンスが出会った、美し過ぎるビッグ・バンの彫刻

Big Bang Light Sculpture

美しくきらめくこのオブジェは、宇宙の始まりと言われているビッグ・バンの彫刻です。「何となく宇宙をイメージして創ったんでしょ」などと侮るなかれ、実はこの彫刻は科学的なデータを元に創られている作品なのです。

「An End of Modernity (現代の終焉)」と題された美しい彫刻の数々は、彫刻家 Josiah McElheny の作品で、宇宙の姿を知り得る限り正確に、そして芸術的に創り上げたアートです。彫刻を構成する要素、それぞれのパーツの形やサイズ、ランプの明るさ、棒の長さなどは、科学的なデータに基づいています。

上の写真の作品は、彫刻の真ん中が宇宙の根源で、周辺にある1,000もの吹きガラスやガラスディスクと5,000もの金属パーツは、ビッグ・バンが起こって宇宙が誕生した瞬間から今日まで、約140億年に渡って拡張し続ける宇宙を表しています。

Big Bang Light Sculpture

こちらの作品は、中心からランダムに放射状に延びた230の棒と、その先にある小さな吹きガラスやディスクのかたまりが銀河の星雲を、単独で光るランプは恒星を表しています。これはブラックホールです。

何ぶん宇宙のことなので、解明されていないことも多いでしょうし、すべてがきっちりとデータ通りに再現されていないかもしれません。でも、この彫刻の美しさを見ていると、優れた科学者と芸術家は同じであるという説もすんなりと納得できます。アートとサイエンスの究極のコラボレーションですね。

(via information aesthetics.