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“顔が見える”パソコン寄付プラットフォーム「YouBridge」

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パソコンやインターネットを使いこなせる人とそうでない人との間に生じる情報格差(デジタル・デバイド)は、ますますデジタル化が進む現代社会において、解消していくべき課題のひとつ。「世界の子供たちに一人一台のPC を!」というビジョンのもと発展途上国の子供に寄贈する「One Laptop per Child(OLPC)」は、発展途上国の情報格差を解消するための代表的な取り組みとして広く知られていますが、これと同様の目的を、別のアプローチから実現しようとしているのが、“顔が見える”パソコン寄付プラットフォーム「YouBridge」です。

ベルギー発の「YouBridge」は、発展途上国でパソコンを必要としている学生と、これを寄付しようとする人をつなぐオンラインプラットフォーム。この特徴はなんといっても、「顔が見える」仕組み。パソコンを求める学生が、ひとりひとり顔写真つきで、出身地や年齢、パソコンを必要としている理由などをプラットフォーム上に公表し、寄付する側は、どの国のどんな人に自分の寄付が役立てられることになるのかを確認したうえで寄付アクションできます。現在、バングラデシュ・ケニア・ルワンダ・スーダン・タンザニア・ウガンダの学生たち123名がここに登録されています。

「寄付しようかな」と思ったら、まずは、「YouBridge」のコミュニティページで寄付先を探すことからスタートしましょう。

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応援したい学生が見つかったら、いよいよパソコンの寄付。といっても、パソコンそのものを寄贈するのではなく、これを購入するための資金を寄付することになります。ちなみに、パソコン1台を寄付するには、190ユーロ(約21,420円)を一括払いするか、毎月16ユーロ(約1,805円)を12ヶ月間支払う方法があります。このほか、「パソコン1台分…となるとキビしいけれど、彼らにキモチだけでも寄付したい」という方は10ユーロ(1,127円)から募金することも可能です。

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ちなみに、「YouBridge」には、欧州理事会議長ヘルマン・ファン・ロンパウ(Herman Van Rompuy)夫妻も参加。「YouBridge」の創設時に、彼らからラップトップPCの寄付を受けたウガンダ人女性Racheal Atukundaさんは、ラップトップPCのおかげで、勉強や学校の宿題、読書がはかどるようになり、考古学者への夢に向かって、日々邁進しているそうです。

「YouBridge」は、発展途上国の若者に向けた「顔の見える」サポートという観点では、発展途上国の学生のためのマイクロファイナンス「Vittana」にも似た取り組みといえますね。支援する側と支援を受ける側が、夢や思いを共有し合い、共鳴することによって、情報格差といった特定の社会的課題の解決だけでなく、広くよりよい社会づくりにもつながることでしょう。