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Kivaだけじゃない!発展途上国の学生のためのマイクロファイナンス「Vittana」

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先日、greenz.jp記事では、マイクロファイナンスプラットフォームのパイオニア「Kiva」が発展途上国の学生のための教育ローンをスタートしたことをご紹介しましたが、実は、このKivaのほかにも同様の取り組みが…!こちらでは、米国発の学生向けマイクロファイナンス「Vittana」について採りあげてみましょう。

当然のことながら、大学などで専門的な知識やスキルを学ぶためには、相応の費用が必要。これらの資金を調達するため、先進国には、奨学金や教育ローンなど、様々な制度が整っていますが、発展途上国では、このような制度が十分に整備されておらず、学ぶ意欲にあふれる多くの若者が、経済的な事情から、進学をあきらめたり、途中で退学せざるをえなくなっています。そこで、米国の「Vittana」は、インターネット上で一般から資金を募り、発展途上国の学生に教育資金を貸し付けるという、独自のマイクロファイナンスサービスを提供。地元のマイクロファイナンス機関と提携し、現在、ペルー・カンボジア・パラグアイ・ニカラグア・モンゴル・ベトナムで展開されており、今後は、対象エリアをさらに拡大していく方針だそうです。

「Vittana」では、こちらのページでユーザ登録をすれば、最低25米ドルから、誰でも「貸し手」として参加OK。「貸し手」から融資された資金はすべて学生に供与されます。

では、具体的な融資プロセスをみていきましょう。

まずは、「Students」コーナーにある融資先候補リストの中から、融資したい学生を探すことからスタート。国や性別、融資額などの条件で、検索することも可能です。

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各候補者の詳しい情報は、別ページで閲覧できます。何のために、どんなことを学びたいと考えているのか?そのためにいくら必要なのか?どのようなスケジュールで返済する計画なのか?など、様々な観点から、融資すべきかどうかを判断するのが望ましいでしょう。「この人こそは!」という学生が見つかったら、画面左側で融資額を設定し、「Lend Now」をクリック。以降、決済手続へと進んでいきます。

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オンライン上で小額の融資を広く募り、発展途上国で資金を必要としている人々に貸し付けるという“Kivaモデル”のマイクロファイナンスは、グリーンエネルギーに特化した「Energy Is Common」など、様々な分野で応用されていますが、「Vittana」は、その“教育ローン”版。教育資金の調達手段を提供することで、発展途上国の若者たちに高等教育を受ける機会を与えようという取り組みです。融資を通じて、彼らの教育資金をより多くの人々がサポートすることは、希望と夢にあふれる若者たちがその実現のために前向きに頑張れる、明るい未来づくりにもつながることでしょう。

「Vittana」の教育ローン先候補をみてみよう。