今年は世界で大きな災害が相次ぎました。
なかでもハイチの大地震は、
22万人以上の人が亡くなり、
復興には長い道のりがかかると言われています。
ところが、他の災害が起こると
世間の関心はそちらに移ってしまいます。
また、度重なることで被災地以外の人たちは
鈍感になり、援助も集まりにくくなります。
そのような状況をなんとかするために、
ドイツの慈善団体はジャーナリスト宛に、
アイデアを凝らしたダイレクトメールを送りました。
そのダイレクトメールには
たくさんの文字が書かれているのですが、
なんと、読もうとすると文字がポロポロと
崩れ落ちていくのです。
オロオロとしている間に
どんどん文字はなくなっていき、
最後には一行の文章だけが残ります。
残ったひと言は、
「言葉ではなく、行動を。」
ジャーナリストの人たちに、
ただ事件の被害を伝えるだけでなく、
援助も呼びかけて欲しい、そんなメッセージを
伝えているんですね。
崩れていく文字は、地震であっという間に
崩壊していく建物や人びとの暮らしを感じさせます。
このダイレクトメールを送ることで、
慈善団体に多くの問合せが寄せられたということです。
たくさんの郵便物に目を通さないといけない
報道関係の人たちに、確実にメッセージを
届けるためには、ダイレクトメールの送り方にも
アイデアが必要なんですね。