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Kivaのグリーンエネルギー版!草の根マイクロファイナンス「Energy Is Common」

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コンセントを挿せば電気が使える…。つい、これが当たり前だと感じていませんか?しかし、世界では、24億人もの人々が、安定的な電力インフラのない生活をしています。では、環境負荷をかけることなく、より多くの人々に電力を行き渡らせるにはどうすればいいのでしょう?そんな課題を解決するための画期的なプラットフォームが誕生しました。

Energy Is Common」は、発展途上国でのグリーンエネルギー導入に対するマイクロファイナンスプラットフォーム。エネルギーインフラの乏しい地域で、太陽光発電や風力発電など、持続可能なエネルギーを実装しようとしている中小企業経営者や起業家らに、オンラインで小額から融資を行うことができます。

使い方は至ってシンプル。こちらのページでユーザ登録をしたら、投資先候補リストから、応援したい起業家を探してみましょう。レストランの経営者がクリーンな調理器具を設置するための資金を求めていたり、教会がLED照明のための費用を呼びかけるなど、様々な立場の人々が、グリーンエネルギーをよりよい生活に活かすためのアイデアを発信し、資金サポートを訴えています。

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ちなみに、一覧に表示されている名前をクリックすると、以下のような詳細画面が現れます。プロジェクトの実施場所やその内容、必要な資金額のみならず、プロジェクトよる二酸化炭素排出量の削減効果もチェックできます。

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そして、「Energy Is Common」ならではの仕組みはなんといっても、「このプロジェクトをぜひ応援したい!」と思ったら融資という具体的なアクションにつなげられること。融資手続はオンラインショッピングサイトの「ショッピングカート」のようになっていて、融資したいプロジェクトと融資額を選び、最後はクレジットカードで“決済”(=融資実行)する流れになっています。ちなみに、最低融資額は25米ドル(約2,310円)からなので、「たくさんのお金を都合するのは無理だけど、少しなら力になれるかも」という人も、プロジェクトのサポートに参加できますよ。

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発展途上国の小規模事業者に個人が融資するためのマイクロファイナンスプラットフォームとしては、2005年に設立された「Kiva」が先駆者的存在。一度支払ったきりで資金を提供した先も何に使われたのかもよくわからない「寄付」ではなく、相手の「顔」が見え、「自分の資金がどのように使われているのか」をモニタリングできる「融資」を、草の根レベルの発展途上国の支援に取り入れた例として広く知られています。

一方、「Energy Is Common」は、Kivaのような草の根のマイクロファイナンスモデルを踏襲しながら、対象プロジェクトをグリーンエネルギーに限定しているのが特徴。この分野に特化することで、発展途上国におけるグリーンエネルギーの導入推進に役立つのはもちろんのこと、世界が抱える「エネルギー不足」という課題に、多くの人々が目を向けるきっかけにしたいとの狙いもあるそうです。

「金は天下の回りもの」といいますが、この「Energy Is Common」をはじめ、元祖マイクロファイナンス「Kiva」、先日greenz.jpでも採りあげたファンドレイジング系サイト「Crowdrise」など、オンラインプラットフォームを通じて、お金がよりよい世界を創るための循環エンジンになっていく「兆し」がなんとなく見えてきませんか?

マイクロファイナンス系プラットフォーム「Kiva」について調べてみよう。