宙吊りといえばタッキー、タッキーといえば宙吊り!?
アクロバティックな舞台パフォーマンスで知られる滝沢秀明さんの代名詞、「宙吊り」。しかし、もはや宙吊りはタッキーだけのものではありません。これが将来、私たちの「足」になるかもしれない!という驚きのアイデアが発表されました。
2010年2月にgreenz.jpでも採りあげ、賛否両論の反響をいたただいた、空中に自転車道路を作るというプロジェクト「Kolelinia」をご記憶でしょうか?これを発案したブルガリア人のデザイナーMartin Angelovさんがこのたび、“空中に舞うプロジェクト”の第2弾を発表。ヒトを宙吊りにするという、斬新な次世代型移動手段「Kolelinio」を考えだしました。
「Kolelinio」は、以下のアニメショーン動画で紹介されているとおり、人をワイヤーでつるして移動させるというのが基本コンセプト。人々が空中をワイヤーでスルスルと街中を“飛びまわる”なんていう、SF映画のような世界が現実になるわけです。
kolelinio from kolelinia.com on Vimeo.
「Kolelinio」は、その”兄貴分”である空中の自転車道路「Kolelinia」と同様、スキーのリフトがヒントになっているそう。ランドセルのようなバッテリーが動力源となり、ワイヤーとの接続部に装着されているエンジンを使って動く仕組みです。
一見、浮世離れしすぎたこのコンセプトですが、新しい都市交通システムへのさらなる可能性を秘めています。たとえば、都市部の渋滞緩和のために、自動車は都市の中心部から少し離れた地点までしか乗り入れられないことにして、中心部までの移動は「Kolelinio」を使うというのはどうでしょう?交通渋滞を解消できるだけでなく、温暖化ガスの排出削減にもつながりそうです。オフショア型ソーラー充電付パーキング「Solasis」のアイデアと組み合わせれば、朝、沿岸部にあるこの駐車場に駐車し、「Kolelinio」でラクラクと都心のオフィスに出勤。昼間に駐車場のソーラーパネルを使って太陽光で自動車のバッテリーを充電し、そのエネルギーで夕方マイカー帰宅する、なんてことが実現できるかも!
もちろん、安全性は確保できるのか?空中で新たな“渋滞”が発生するのではないか?このような新たなシステムをゼロから構築するには膨大なコストがかかるのではないか?など、このコンセプトを実現するためにはまだまだ多くの課題が…。とはいえ、このようなアイデアを出し合い、それらをつなぎ合わせていくことで、持続可能な社会に向けた都市交通システムのカタチが徐々に浮かび上がってくるような気がしませんか?
Hondaの次世代型電動コミューター「Honda 3R-C Concept」ついて調べてみよう。