私たちは、毎日、外出するとき、当たり前のように靴を履く。
では、靴がないと、私たちの生活はどうなってしまうのだろう?
米シューズメーカー「TOMS」の「世界中で一日だけ裸足で生活してみる」というキャンペーン「One Day Without Shoes」では、世界25万人の人々がこれを実体験したそうだ。
greenz.jp記事でも以前採りあげたとおり、米カリフォルニアの「TOMS」は、靴1足の売上につき世界の子供に靴1足を寄付している社会貢献型シューズメーカーだ。これまでに、南米・アフリカなどの子どもたちに多くの靴を届け、通学や病院通い、生活用水の調達などのためにデコボコ道を歩く彼らの足を守ってきた。そこで、TOMSはこの活動をより広く展開するべく、「靴を履かずに生活せざるをえない子どもたちが世界にはまだたくさんいる」ことをより多くの人々に啓発するため「One Day Without Shoes」キャンペーンを立ち上げ、2010年4月8日を「靴を履かない日」として世界の人々にこの活動への参加を呼びかけた。
この日、「One Day Without Shoes」キャンペーンにまつわるイベントは世界で1,600以上も開催され、25万人の人々が参加。米サンディエゴ州立大学(San Diego State University)の学生グループもそのひとつだ。
彼らは、キャンペーンを告知する手作りポスターを片手に、裸足でキャンパスを闊歩。
教室で授業を受ける学生たちもみな裸足だ。
そして、かのハリウッド女優デミ・ムーアもこのとおり!
テレビ番組のインタビューでTOMSの取り組みを紹介しながら、ラグジュアリーなパンプスを大胆に脱ぎ捨て、このキャンペーンを盛り上げた。
世界では、いまこの瞬間も、多くの子どもたちが、靴が買えないために裸足で歩き、切り傷やすり傷を負っている。これらの傷から感染症にかかり、病気に苦しむ子どもも少なくないそうだ。彼らが日常的に直面している「靴がない」という状態を世界の多くの人々が実際に体験し、ここから感じたことをさらに多くの人々に発信していくことは、世界の子どもたちの足と命を守るための第一歩のひとつにちがいない。
このキャンペーンの呼びかけ人でTOMSの創業者ブレイク・ミコスキー(Blake Mycoskie)による「One Day Without Shoes」でのスピーチを見てみよう
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