2010年1月に発生したハイチ大地震から3ヶ月。震災以来閉鎖されていた学校が再開するなど、復興の兆しは見え始めているものの、その道のりはまだ遠い。そんなハイチをアートの力で応援しようと、世界中のクリエイターたちが立ち上がった。
「HAITI POSTER PROJECT」は、世界のアーティスト・クリエイターがボランティアで制作したポスターをオンラインコミュニティ上で販売し、その収益を「Doctors Without Borders(国境なき医師団)」に寄付して、ハイチの復興を支援するというプロジェクトだ。寄付金額100万ドルを目標に、300以上もの作品が集められている。
ポスターの価格は15ドルから2000ドル。いずれも直筆サインとナンバーが記入されている限定品だ。ハイチの国旗のカラーをモチーフにしたものをはじめ、人々が手をたずさえる様子、明日への希望の象徴ともいえる子どもの姿など、アーティストの熱い思いがそれぞれのかたちで表現されている。
先月ニューヨークの国連本部で開かれたハイチ支援国会議(International Donors Conference)では約140カ国が参加し、ハイチ復興支援に向けて今後3年間に53億ドル(約4,900億円)を拠出することが決まったそうだ。ハイチでの本格的な復興には、このような国際政治レベルでの支援はもちろん、NGOなどによる草の根活動の継続も不可欠であり、また、彼らの活動を下支えするためには、私たちひとりひとりの力も必要だ。「HAITI POSTER PROJECT」の各作品は日本からも公式ウェブサイトを通じて購入可能とのこと。まずはこちらのサイトで、気になるポスターを見つけてみよう。
「The Haiti Poster Project」でお気に入りのポスターを探してみよう