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【9/10 green drinks Tokyoレポート】greens(緑の党)でポップでカラフルな新しい政治を!

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9月のテーマは「greens(緑の党)で政治が変わる」

毎月greenz.jpがお送りするグリーンなパーティーgreen drinks Tokyoが、今月も2009年9月10日(木)に五反田の5TANDA SONICにて行われました。

常に旬の話題を追い続けるgreen drinks Tokyo。今回のテーマは、「greens(緑の党)で政治が変わる」です。先日の歴史的な政権交代によってついに大きな変化を見せた日本の政治ですが、グリーンな面ではどうだろう?そして、私たちができることとは何だろう?国際ジャーナリストとして活躍する今本秀爾(いまもとしゅうじ)さんをトークゲストにお招きし、これからのあるべき政治のスタイルに迫りました!

●スピーカー

今本秀爾(いまもとしゅうじ)さん
著述家、国際ジャーナリスト、社会評論家。欧米の現代哲学・思想の研究から環境運動に関心を広げ、2001年に開催された「第一回世界緑の党大会」に参加。日本における海外の緑の政党のトップ・コーディネーター役を務める。エコロ・ジャパン代表。

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日本の選挙って海外と比べるととっても奇妙で変わってるんですよ

今本さんのこんな問いかけから、トークが始まりました。どこが奇妙なのかというと、まずは選挙期間。日本の場合は2週間ですが、海外の場合は長いところで2~3ヵ月かかるそうです。よく考えてみると、2週間では候補者の顔や名前を名前覚えるので精一杯ですよね。宣伝カー(実はこれヒトラーが開発したもので、ドイツでは使用禁止になったものだそう。)やのぼりを使うのも日本だけのようで、今まで当たり前だと思っていた「日本式」の選挙って実際に比べてみると結構変わった方式のようです。

それでは今、日本を取り巻く国々ではどのようなムーブメントが起きているのだろうか?世界では脱物質主義の時代が終わり、新しい社会運動の流れから「民主主義でエコな政治」が注目されてくるようになりました。そこで登場したのが持続可能な社会を目指す緑の党「The greens」です。その政策はドイツの「原子力発電の停止」からパリの「自転車シェアシステム『ベリブ』」まで、サステナブルなものが目立ちます。greensの政策によって使わなくなった原子炉が、そのままオシャレなレストランに改造されたり(もちろん稼働前の原子炉です)テーマパークになったりと、その取り組みはどこかポップでカラフル、そしてオルタナティブ。その例が下記の画像です。

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Creative Commons, Some Rights Reserved, Photo by photos4live

そして、政策だけではなく組織構成もかなりのオルタナティブっぷり。脱権威を目指すため、党首は1人ではなく男女1人ずつにし、幹部のローテーション制度を取り入れ、女性過半数以上を原則にしています。そのため、greensには女性や若い人が多いんだそう。なんとニュージーランドにはドレッドヘアの議員もいるんですよ!また、環境問題には国境が存在しないという意識から国際連帯にも積極的で、緑の党の国際組織であるグローバルグリーンズ(Global Greens)も結成されています。

こうしてオーストラリアから世界に広がったgreensは、今ではフランスやフィンランド、ドイツなどで与党になっています。それでは、気になる日本はどうだろうか?

残念ながら今のところ、日本にgreens所属の議員はいません。今本さんいわく、greensを日本に広めるためには日本の政治的文化にいくつかの問題があるそう。例えば大政党のみ有利な選挙制度であったり、高額な供託金。日本では、立候補するだけで小選挙区は1人300万円、比例代表で600万円のお金がかかります。それによって立候補する人達が制限されてしまい、それに伴う若者の政治に対する無知・無関心なども問題になっています。

では、これから私たちはどうしていくべきなんだろう?今本さんは「イギリスなどでは、日常の議論の延長線上に政治がある」と発言しました。派手な宣伝をしなくても、国民が色々なところで政治の話をし、一人一人の意見が政治を作っていくという意識が文化としてあるのです。こうしてみてみると、政治ってもっとカジュアルで身近なものなのではないでしょうか?政治に対する文化の土台がすでに出来ている海外諸国に対し、日本は文化の面でも制度の面でもまだまだというのが正直なところ。けれど、この間の選挙のように、少しずつ民意が反映される世の中が近づいてきているような気がします。これを機に、政治についてもっと気軽に考えてみませんか?あなたのグリーンな意識さえあれば、政治だって変わっていくのです。立ち上がれグリーンズ!

●注目のオーガニック料理

green drinksの度にファンが増えていくという、齋藤優さんが作るオーガニック料理。今回のテーマは、「政治」です。まずは‘セージ’という名前のハーブを使ったソーセージ(これには会場から笑い声が!笑)に、さつまいものハニーマスタードソースがけ、ホタテとカツオのサラダ。

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そして、日本はこれからアジアに進出していくのでは?という思いを込めた豚の丸ごと煮込みアジア風(コチュジャンベース)。パクチーの豊かな香りが食欲をそそります。
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●参加者の声

各業界の人たちが集まるgreen drinksでは、内容はもちろん参加者もとっても魅力的なのです!どんな人達が集まっているの?と気になるあなたのために、今回は何人かのgreen drinkerを紹介したいと思います。

まず、今日が初参加という大学生は、global young greens(greensの青年部)のメンバーだそう。「もっと緑の党が日本にも広がって欲しい」と呼びかけました。そして「来る度に色々な出会いがあるけど、今日は一人一人としっかり話せて楽しかった」と言うのは、これが7回目の参加(!)となるエコライターの方。また、2回目の参加となる番組製作業の方は、「前回のgreen drinksで出会った人を番組で紹介することが出来ました!」と嬉しい言葉をかけてくれました。この他にも造園業の方、広告代理店の方など、幅広いジャンルの方々に来て頂けたようです。

多彩な顔ぶれが揃うgreen drinksは、普段出会えない業界の人と出会える交流の場です。こうやってgreen drinksがキッカケとなってつながりが生まれていくなんて、なんだかワクワクしますね!

green drinker達の楽しそうな写真満載!スライドショーはこちらからどうぞ。

Created with Admarket’s flickrSLiDR.

次回のgreendrinksTokyoは10月8日!
お楽しみに。