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ゴールも目前!? マイ箸でプリウスを目指す「エコわらしべ長者」が日本放浪中

greenz/グリーンズ エコわらしべ長者

1日に100件のアクセスがあるというブログ「エコわらしべ長者への旅」をご存じだろうか。フジテレビ「とくダネ!」でも紹介され、小倉智昭氏に「エコを訴えながら物々交換するというコンセプト、よく分かんないけど面白い」なんてコメントまでもらっているという。

これは、自営業の清輔さん(24歳)が、周りの人に環境について考えてもらおうと、「マイ箸」から始めて最終的にはトヨタのハイブリッド車「プリウス」を目標にヒッチハイクをしながら物々交換を続けるというプロジェクト。

この旅の様子はブログで随時見ることができるが、それ以外にもGPSを使った「旅人はドコ? いまココ!マップ」を見れば、今現在どこに地点にいるのかを知ることができる。

greenz/グリーンズ エコわらしべ長者
旅人はドコ? いまココ!マップ

最初はマイ箸とエコバッグのセットをスポーツ用ブルゾンと換えてもらい、さらに毛皮→デジタル一眼レフカメラ→三菱の軽自動車・パジェロミニ日産の高級車・グロリア→水晶のブレスレット→外国人画家の絵画と進めてきた。そしてなんとその絵を、上富良野町の建設会社長・荒田政一さんの小型風力発電機(取り付け費込みで約200万円!)と交換した。マイ箸が発電機になるなんて、まさに現代版・わらしべ長者だ。

この物々交換を始めたのは2007年11月。知り合いに「プリウスを目指して、わらしべ長者をやってみれば」と勧められたのがきっかけで、かねてから「楽しいことをやりながら自然環境を考えたい」と思っていたのだそう。

自分のホームページで活動を説明し、交換してくれる人を募る。相手が決まったらヒッチハイクで出かけて品物を取り換え、戻って次の人を探すという方法。特に環境に関係する物に限定はしていないが、「エコに興味のない人のエコ心を動かす」を合言葉に、「ちょっと笑っちゃうことをやっている自分を見て、エコについて考える取っかかりにしてくれれば満足」という。

この行動力はすごい、と思わず感心。年齢を重ねるにつれ腰も重たくなるし、人との出会いを通して本だけでは学べないことをたくさん得るだろう。また、「エコ」に力を入れすぎないのも長続きさせるポイントなのでは。さて、新車のプリウスは安くても約205万だから、小型風力発電機でゴールはもう目の前? リーチがかかった今、次は何に変わるのか楽しみだ。