山本ペロです。毎週末にゆったり系の記事をお届けする週末のオススメ、今回は私が体験した、エキサイティング野菜販売レポートをお伝えします!
東京を中心にデザインを取り巻く状況を覆い、自由な知的好奇心と探究心、世の中への疑問に裏打ちされた情報を発信する
そんな言葉とともに月に1回発行されているカッチョイイフリーペーパー、Tokyo Design Flow。東京という都市から考えるアート、カルチャー、サステナブル、そしてデザインに関する情報が、たくさん掲載されています。そして発行日である最終週の木曜日には、クラブイベントLAST THURSDAYを開催。同時に東京の夜、集団で自転車を駆るイベントも行われて、盛り上がっているもよう。その他には、月2回、表参道のオシャレビルGYREにて、農家が野菜や食品を販売するファーマーズマーケットも行われています。
Farmer’s Market@GYREのようす Photo by Yusuke Tanaka
そんなFarmer’s Market @ GYREを担当している田中さんがある日「今度、自転車で野菜を売ってみることにしました」と。ナニ?! それはオモシロそう! ということで、さっそく出発点となる表参道に参上しました。
集合場所に到着すると、これまた変わった自転車が待っていました! 「R自転車集団」が制作した、前2輪&荷台、後ろ1輪の三輪車です。今後販売する予定のものを、Tokyo Design Flowが借りたものなのだとか。今回販売する野菜はトマト、ナス、ピーマン、にんじん。夏野菜のオンパレード。すべて関東近郊で採れた有機野菜です。
さっそく田中さんからトマトを買って、その場でガブリ。いやーおいしい! ばたばたとあふれるばかりに表参道のコンクリートにジューシィな汁が垂れます。まさか都会の路上でトマト食うとは思いもしませんでした。聞くと、ファーマーズマーケットも、ストリートスナック感覚で野菜や果物を買って食べる外国人などが、よくいらっしゃるとか。
とりあえず田中さんと、取材にいらっしゃった農業マガジンZのI編集長と一緒に「おいしい野菜要りませんかー!」と声をかけながら、止まったり、ゆっくり走ったりして、表参道駅方向へと移動します。
おいしい有機野菜いかがですかー! 自転車操業でやっております!
田中さんのかけ声にふふっと笑いながら通る若い人も、冷たい一瞥を投げていく人も、なぜか自転車に乗っているとすがすがしく感じます。
途中で、自転車雑誌に携わってらっしゃるMさんも参加。総勢4名で野菜を売ったり、途中自転車操作を交代して生垣に突っ込んだり、トマトでお手玉芸を披露したり、販売している横でトマトをおいしそうに食べて「実食販売」をしたり(これは私が主に担当)、ゆるゆると進んで行った次の販売地はこちら。
「いやー仕事に使うんで、大量に必要だったんです!」と、10個ほどのトマトが一気に販売。さすがクリエイターの多い土地柄です。
10分ほどでこの地を失礼して、次に向かったのは、国連大学の前。こちらでも、三輪車ゲリラ八百屋はおばちゃんたちに大盛況! しばらくしたら、完売! となりました。
考えてみたら、初めて野菜販売に関わったのですが「物を売る」ってステキなコミュニケーションだなぁ、と思いました。それが、農家の方が作った、というストーリーをしっかり把握して売ることができたら、どんなに買う人もうれしいだろう、とも……。そして、この自転車も、幌がつけられる工夫がしてあり、大きめなのにとてもこぎやすく、野菜販売以外にも色々使えて「新しい働き方」を楽しむ人が増えるかも……とワクワクします。定期的に販売するとしたら、路上販売のマナーなど学ばなくてはいけないこともあるかもしれませんが、とてもエキサイティングな体験でした。
「トマト買っておくれよ~」とお願いする筆者 Photo by Yusuke Tanaka
この自転車販売については、現在配布されているTokyo Design Flowにも記事を掲載。「自転車が創る新しい東京の地平」をテーマに、自転車のさまざまな記事が載っていますよ! もちろんgreenz.jpでも記事をお寄せしています。次回発行は来週7月30日(木)。表参道などのショップやカフェなどに置かれておりますので、どうぞみなさん読んでみてください!
攻めのクリエイティブ農業マガジン、ザックザック