100年後の子どもたちの為にできることって何だろう?
その答えのひとつとして、日本ユネスコ協会連盟が新しいプロジェクトを始動した。その名も「未来遺産運動」。これって世界遺産保護とどう違うの? それは…。
ユネスコが新たに手がける「未来遺産運動」は、地域文化や自然遺産を未来へ伝えていこうとする活動を「プロジェクト未来遺産」として登録、それを推進する地域を支援できるような仕組みを作るもの。プロジェクト未来遺産は公募で選び、応募条件は「原則として2年以上の活動実績があること」「非営利団体であること」「地域の人々が主体となって運営していること」の3つだという。
さて、ユネスコというと、世界遺産をイメージする人も多いはず。世界遺産との違いは、世界遺産がものを指定するのに対し、未来遺産運動ではそれを守る人々を応援しようという点にあるということだ。
ちなみに、2009〜2011年 プロジェクト未来遺産の重点テーマは、「危機にある遺産」と「生物多様性」。プロジェクト未来遺産に登録されると、総額500万円の助成金が想定され、専門家の派遣などの支援が得られるという。となれば地域が元気になり、日本全体ももっと元気になるというもの。ぜひとも奮って応募してほしい。
この未来遺産運動は、ほかにも子どもたちがふるさとの伝統と文化の素晴らしさを学び、紹介する「私のまちのたからものコンテスト」、社会全体でこうした活動を支えていくための「未来遺産募金」も行うという。
ありそうでなかった運動。明るい未来を作ろうという、人々の意欲を活性化するいいカンフル剤となるだろう。
日本の世界遺産を巡ろう!