大人も童心に帰る夢の国・ディズニーランドでは、「夢の国」であり続けるために様々な工夫と努力がなされているという。
真偽のほどは定かではないが、「自分の姿を見て我に返ることがないように限られた場所にしか鏡を設置してない」「時間を忘れて楽しんでもらうために時計がほとんどない」といったようなことがまことしやかに囁かれている。
そんなディズニーの環境問題への取り組みがCSRレポートで公表された。以下が、その長期的な目標だ。
1.Zero net direct greenhouse gas emissions (エネルギーの利用効率を高めて温室効果ガスの排出を減らすとともに、カーボンオフセットを活用し、直接排出する温室効果ガス差し引きゼロにする)
2.Reduce indirect greenhouse gases from electricity consumption (電力消費で間接的に排出する温室効果ガスを減らす)
3.Zero waste (廃棄物ゼロ)
4.Net positive impact on ecosystems (生態系の保全)
5.Minimize water use (水の使用を極小化)
6.Minimize product footprint (関連商品の製造・流通の際に発生する温室効果ガスや廃棄物を極小化する)
7.Inform, empower and activate employees, business partners and consumers to take positive action for the environment (従業員、パートナー、消費者が環境保全のためのポジティブな活動をすることを奨励する)
車や船のアトラクションでは石油も使っているだろうし、室内型のアトラクションやエレクトリカルパレードでは電力は欠かせない。水を使ったアトラクションも多いし、テーマパーク内外で数多くのグッズが売られている。「夢の国」が、石油や水不足でアトラクションを稼働させられなくなるようなことがあれば、何とも悲しいことになってしまうだろう。
4月1日のエイプリル・フールにこちらで報じた「ディズニー水素エネルギー化」が、「嘘から出たまこと」になるか?という秘かな期待は実現しなかったが、エネルギー自給、廃棄物ゼロの完全リサイクルなど、ディズニーが地球にとっても夢の仕組みで運営されるようになれば、「夢の国」に行く楽しみが倍増することは間違いない。「夢の国」ディズニーの今後の取り組みに期待したい。
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