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どうして世界を救おうとしなかったのか…2055年地球最後の男からのメッセージ

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ドネラ・H・メドウズらローマ・クラブが「成長の限界」を出版したのは1972年、このとき予想された地球の危機のシナリオからわれわれ人類はまだ逃れられていない。そしてもしこのまま何の対策も取られなければ2100年までに地球の人口は激減するとも彼らは言う。果たして2055年に地球はどうなっているだろうか?未来の人間は今の人類をどう見るだろうか? そんなことを考えさせてくれる映画がイギリスで作られた。

気になる予告動画は下記をご覧下さい。



The Age of Stupid: final trailer Feb 2009 from Age of Stupid on Vimeo.

イギリスの個性派俳優ピート・ポスルスウェイトが主演した“The Age of Stupid”は、ピート演じる地球最後の男が2055年の未来から2008年の映像アーカイブを見て「どうしてチャンスのあるうちに自分達を救おうとしなかったのだろう」と嘆くという映画。

そのアーカイブとして使われるのは6本のドキュメンタリー。登場するのはインドで貧困の撲滅を目指す活動をする青年、イラク戦争で家を失ったヨルダンの姉妹、イギリスで風力発電の開発に携わる男性など。

つまりは、6本の短編ドキュメンタリーを1本にまとめるために未来人からの視点を取り入れたということだが、さまざまな問題を一つの視点から見ることで問題がわかりやすくなるということはままあるし、語り口の面白さは複雑な問題を見せる場合に重要なことでもある。

日本にも優れたドキュメンタリーは多くあるけれど、一般の観客もひきつけるような仕掛けや面白みを持った作品というのはまだまだ少ない。しかもこういった面白そうな外国のドキュメンタリー映画を見つけても、日本では見られないということも多い。この作品も日本での公開はまだ未定、何とか見られるようになるといいのだが…

この映画のもう一つのポイントは“Crowdfunding”という手法を使って製作資金を調達したということ。この“Crouwdfunding”は少額の寄付を広範囲に募って、その出資額に応じて利益も分配しようというもの。出資額は5000ポンドからで総額60万ポンドを目標としている。

現在ほぼ目標額に達し、残りはわずか1万ポンド、出資したい!という人は急いで!

公式サイトでもっと詳しい情報を知る