「ノー・カントリー」や「ファーゴ」で有名な
兄弟映画監督、コーエン兄弟の新作は、
なんと環境CMです!
まずはごらんください!
↓
●Clean Coal Air Freshener(youtube動画)
内容はというと、
芳香剤のCMのような感じで、
セールスマンが
「クリーン・コール(クリーンな石炭)」を
主婦にオススメするというもの。
クリーン・コールは名前のとおり、
とてもクリーンなんですよ~、と
笑顔で説明するセールスマン。
クリーン・コールのスプレーを
部屋にまきちらされた家族は
ひどく咳き込んで迷惑顔。
そして最後はこういうコピーで締められます。
“IN REALITY THERE’S SUCH THING AS CLEAN COAL.”
(実際はクリーン石炭はそんなものではありません。)
このCMは、いまアメリカで大量に流されている
クリーン石炭のCMに対抗して立ち上げられた
「This is Reality」キャンペーンで制作されたもの。
相手がたくさんのお金を使った
メディアの量で来たのに対し、
こちらは見た人が思わずクチコミしたくなるような
話題性、クリエイティビティで反撃してるんですね。
このキャンペーンのWEBも
とてもよくできています。
●This is Reality
http://www.thisisreality.org/
石炭を使った火力発電で出るCO2は、
全米の車やトラックが排出するCO2
よりもずっと多い。
石炭をつくる会社は莫大な費用をかけて
「クリーンな石炭」の広告を打ってるけど、
実際には「クリーン」な火力発電所はひとつもない。
…といった事実を、
フラッシュとタイポグラフィで
チャーミングに伝えています。
日本では、「原子力はクリーン」というCMが
日本広告審査機構から「不適切」と
指摘を受けましたね。
あいまいななエコで「不都合な真実」を隠すことを、
グリーン・ウォッシュといいますが、
それに対して青筋立てて反対するのではなく、
クリエイティビティで異議を唱えるところが
クールだと思いました。
★グリーン・ウォッシュとクリーン石炭については、
greenzのこちらの記事もどうぞ!
日本でも、NGO、NPOを市民が
バックアップする状況になれば、
こういう動きが出てくるかもしれません。
みなさん、自分がクールだと思う
NGO、NPOには、積極的に寄付したりして
サポートしましょうね!