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クリーンテック(cleantech)専門の世界地図でグリーンビジネスの明日をみる

Good Example for Cleantech: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by  bennylin0724

Good Example for Cleantech: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by bennylin0724

Earth2Tech」は、地球のサステナを支える技術・クリーンテック(cleantech)の動向など、グリーンビジネスに関する情報を発信している米国のオンラインメディア。この「Earth2Tech」が、画期的な世界地図「Earth2Tech’s 101 Cleantech Startups」を取りまとめ。世界のクリーンテック企業が「Google Map」上にマッピングされており、創業年や経営者名、主な技術などの基本情報が参照できるというもの。

世界のクリーンテック企業が一目でわかる世界地図「Earth2Tech’s 101 Cleantech Startups」とともに、クリーンテックの現状と今後のグリーンビジネスについて考えてみよう。

未来のサステナを支える「クリーンテック」が世界に広がる!

クリーンテックとは、太陽力・風力・バイオ燃料などの再生可能エネルギーを生産・貯蔵・供給するための技術。低炭素社会への転換がますます求められる昨今、将来にわたって必要エネルギーを確保することも重要な課題。クリーンテックに期待される役割は日々大きくなっている。

では、今、どこで、どういう企業が、どのようなクリーンテックに取り組んでいるのか?これを知るための地図が「Earth2Tech’s 101 Cleantech Startups」である。各企業の位置が、太陽光・燃料電池・バイオ燃料・電気自動車など様々なクリーンテックのロゴで図示されており、ロゴをクリックすると会社概要がチェックできる。米国にマッピングが集中している感も否めないが、今後は、欧州、アジアのクリーンテック企業に関する情報も随時更新していく見込み。

greenz/グリーンズCleantechMap
Earth2Tech’s 101 Cleantech Startups

社会も経済も「クリーンテック」に注目中!

石炭・石油などの化石燃料から再生可能エネルギーにシフトするためには、環境保護の観点のみならず、コスト効率やエネルギー効率、インフラ普及のしやすさなど、様々な観点を考慮する必要がある。また、新たな技術開発やインフラ建設には資金が不可欠。そのためには、投資市場からの資金調達も重要だ。

近年、クリーンテックをはじめとするグリーンビジネスに、世界の投資市場が注目。たとえば、米国では、ITベンチャーへの投資が激減する一方、グリーンビジネスに対する投資が増えている。「全米ベンチャーキャピタル協会(National Venture Capital Association・NVCA)」によると、クリーンテックへの投資は2003年から伸び始め、2005年以降、投資金額・投資件数ともに、前年比の2倍近いペースで急伸。2008年上半期の投資総額は、既に2007年実績の7割に当たる17億ドル(約1530億円)を超えた。

サステナな未来を創るために、ビジネス・政治・研究機関が三位一体となって行動するときがきた。ビジネスの市場原理が健全に機能するのはもちろんのこと、技術開発においては研究機関の積極的な活動が必要。また、社会全体を方向付けるためには、政治の力も不可欠だ。

日本エネルギー経済研究所」によると、世界最大の二酸化炭素排出国は米国。オバマ新大統領は、以下の動画の中で、「温暖化ガス排出量を2020年には1990年の排出レベルにまで削減し、2050年までにさらに80%削減する」と公約している。欧州連合(European Union・EU)は「2020年までに1990年比20%減」と目標設定。日本でも現在、温暖化ガス排出削減に関する中期目標を策定中。6月までに決定される見込みだ。各地域の目標を実現するためにも、クリーンテックの技術進歩と実用化は必須だろう。

クリーンテック専門の世界地図「Earth2Tech’s 101 Cleantech Startups」は、再生可能エネルギーにシフトし、サステナな地球を実現するための第一歩を、世界が確実に踏み出していることを示している。

greenz.jp」でも、ガソリン車や天然ガス車を水素カーに変える「水素カープロジェクト」を進行中。この地図に「greenz.jp」がマッピングされる日も近い!(かも)

明日のエネルギーを考える「マネナジープロジェクト」について調べる!

書籍「クリーンテック革命」(ロン・パーニック著)を読む。