さむ~い毎日。海外旅行であたたかそうな毛皮の帽子を見つけたら、買いたくなっちゃいますよね?
でもちょっと待って!その毛皮の素材によっては、日本に持ち込めないものもあるんです。いったい何が持ち込めないのだろうか?
日本に持ち込めない毛皮の種類は、ユキヒョウなど、野生のネコ科の動物のもの。トラやヒョウ、イタチの毛皮製品もNG。せっかく買ったのに空港で取り上げられちゃった、なんてことにならないためにも、正しい知識を身につけておく必要がある。
そんな知識をゲーム感覚で楽しみながら知ることができるのが、野生生物の取引をモニターしているNGO「TRAFFIC」のホームページ。「ショッピングパンダとお買い物」というシミュレーションゲームでは、海外でついついお土産として買ってしまいそうなもの中で、何が禁止か、申請が必要かを楽しみながら知ることが出来る。
お気に入りのお土産をパンダの持つかごに入れて日本に帰ると、税関でのチェックが入る。毛皮はここでNGとなってしまうというわけ。
お土産はほかに、ワニ皮のバッグ、キャビア、ベッコウの櫛、漢方薬など。あなたはどれが持ち込みOKか知っていますか?ちょっとでも不安に思ったら、お買い物ゲームにチャレンジしてみよう!
このページを運営するTRAFFICのミッションは、
国内および国際的法律や協定に基づき、調査、モニター、報告を通じて、特に動植物にとって有害な野生生物の取引をなくすこと
とある。世界22ヵ国に事務所を持ち、野生生物の取引をモニターする世界最大の機関であるTRAFFICは、WWF(世界自然保護基金)とIUCN(国際自然保護連合)の自然保護事業という位置づけで活動をしている。
例に挙げたような動物の製品の輸入が禁止されているのは、絶滅の危機にあるため。1973年に定められたワシントン条約で、絶滅の危険がある野生動植物を国同士が取引きする場合のルールが定められた。そのルールに従って正しく取引されているかをモニターするのが、TRAFFICの役割というわけだ。
ホームページには、ワシントン条約に関する詳しい情報はもちろん、野生動物の取引に関するニュースが掲載されている。そこには、ゾウ、サケ、カメ、サンゴなど、様々な取引に関する情報があり、今の野生生物にどのような問題が起こっているのか、どんなものが話題になっているのか、タイムリーに知ることができる。
これらの情報から、禁止されているという事実だけではなく、なぜその商品の輸入が禁止なのか、を是非考えてみてほしい。その先には、野生生物たちの「知らなかったから」では済まされない状況が隠れているかもしれない。
さて、あなたの持ち物は大丈夫だろうか?
自然の動植物を守るため、もう一度、確かめてみよう!
TRAFFICの組織について詳しく知る!
ワシントン条約についてもっと知りたい!