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東京を発電所に!改良型の発電床の実証実験が渋谷と東京駅で!

greenz/グリーンズ 渋谷の発電床
2008年12月15日の朝までの発電量は7025.0217kWS

今年の1月から3月にかけて東京駅で発電床の実証実験が行われたことは、greenzでも取り上げたし、記憶している方も多いかもしれない。東京駅での実験は12月10日から再び行われているが、同じような実験が渋谷でも現在行われている。期間は同月25日まで。しかも、今回は改良型も導入し、本格導入をも視野に入れた実験なのだ。

株式会社音力発電と渋谷区が共同で行う今回の実験では渋谷駅のハチ公前広場に改良版2基を含めた12基の発電床を設置、改良型は従来の約10倍の発電力で、体重60キロの人が1秒間に2歩踏むと、2~3.5ワットの発電が可能だという。12月5日には設置のセレモニーが行われ、この装置を開発した音力発電の速水社長自らこの改良版の上を歩いて実証を行った。

greenz/グリーンズ 渋谷の発電床
渋谷駅ハチ公口の歩道で発見!これが発電床

今回はハチ公前広場への設置ということで広く告知することを主な目的にしていると思われるが、渋谷区では、1日90万人が通行するスクランブル交差点への設置も検討し、2011年までに4000基の発電床を設置して渋谷区の電力消費量の1%の電力供給を目指すという。

東京駅でも今回は改良型を導入。1日の総発電量を1400キロワットと見込んでおり、これは一般家庭約100世帯分の電力消費量に相当する。東京駅では近い将来に電光表示機などを発電床からの電力で稼動させることを目指しているという。

greenz/グリーンズ 渋谷の発電床
ここで床発電すると、青いランプがつくようだ

このような新技術が導入される際に問題となるのはコストだが、この発電床の場合、一般的な床材の1.5倍程度で済むという。グリーン電力というと、風力や太陽光の印象が強いが、風力発電は設置できる場所が限られ、太陽光発電にもシリコン不足という問題がある。そんな中、この発電床は東京のような大都市でグリーン電力を生産する有効な手段になりそうだ。