「働く」で社会を変える求人サイト「WORK for GOOD」

greenz people ロゴ

ガソリンなしで3カ国を駆けぬけろ!ゼロ・ラリー・アフリカレースが開催

greenz/グリーンズ Ray of Light

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Harsh1.0

「今だかつてない最高にエキサイティングなエコ・ラリー」とも言えるZERO RALLY AFRICA(ゼロ・ラリー・アフリカ)が、ザンビアナミビア南アフリカ共和国で開催される。このレースに参加できるのは、電力、太陽光、ハイブリッド、バイオ燃料、水素を燃料とする車のみで、レース期間は2009年1月28日から2月8日まで。

国境をまたぐこのラリーの目的は、代替燃料車が厳しい環境の中でも長距離を走り抜けることができるということ、代替燃料車は十分にニーズを満たす選択肢であるということと、そして、何よりGM社のVoltが、ゾウを避けながら6秒で0-60mph(マイル毎時)を出せるのか?!ということを証明することだ。

レースへの参加登録

世界中の様々な国から参加者が登録する予定で、現時点での参加者の出身国は、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、オランダ、スイス、南アフリカ共和国、インド、ニュージーランド、オーストラリアなどが挙げられる。

参加条件は、代替燃料車を所持していること。代替燃料車があれば、誰でもレースに参加可能だ。レース期間中、一日の終わりには全参加者が所定の場所でその日のレースを終える。参加者のほとんどは、タールか砂利道を進むことになるだろう。ただ、バイオ燃料車はオフロードに挑戦する可能性もある。しかし、どのルートを取っても、一日の終わりには同じ場所で眠りにつくのだから安心だ。

ZERO RALLY AFRICAは、ザンビアのビクトリア滝から始まり、南アフリカ共和国のケープタウンで終了する。このレース期間中、参加者たちは山、草原、砂漠、ダイヤモンド採掘地域を駆け抜け、そして、ゾウ保護地域までも通過する。

greenz/グリーンズ ZERO RALLY AFRICA MAP

参加料金とルール

このレースに参加したい人のための参考までに、参加費は1500ユーロかかる。これは二人分の費用だ。チームメンバーが増える場合、一人につき150ユーロが追加される。期間中の食費やその他の費用に関しては、追加料金が発生する。

真剣にレースへの参加を検討するのであれば、いくつか現実的なポイントを知っておくといいだろう。走行路は、主にタールマック(タールマカダムで舗装した道路)だが、それ以外ではぎっしり詰められた砂利道になる。

International Solar Car Federationのメンバーによると、走行路はソーラーカーが十分に走行可能であるもの、とのこと。ソーラーカーは代替燃料車の中でも最も壊れやすいと考えられているので、ソーラーカーが走れるのであれば、他の車には問題はないはずだ。

また、レースルートはマラリア地域とも重なる。そのため、参加者はマラリア予防の対策をしておく必要がある。レース中は医療チームが同行する予定だ。そして、参加するための最後の障害は、車の輸送手段だろう。参加者は自力でザンビアまで車を運び、南アフリカから家まで車を持ち帰る手段を考えなければならない。航空会社がこのイベントに提携する可能性もあり、詳細については近日中に公開される予定だ。

セレブのためのマヒンドラ・スコルピオ・ディーゼル車

イベントに参加するセレブや報道関係者のために、特別仕様のSUV車、マヒンドラ・スコルピオが数台用意される。この特別仕様車はバイオディーゼルを使用するが、従来のマヒンドラ・スコルピオはガソリンかディーゼルを燃料とする車として、ヨーロッバと南アフリカ共和国で販売されている。来年にはアメリカでも販売される予定のものだ。

2500マイルもの走行に不可欠な燃料補給や修理の計画についてはまだ何も触れられていない。大丈夫なのだろうかという不安はぬぐえないが、なにはともあれ、最も優秀なドライバーと代替燃料車が勝利を勝ち取ることができますように!

:Tree hugger(翻訳:greenz)