ウガンダ、ソマリア、エチオピア、マリ、ルワンダ。内戦、難民、少年兵、孤児、それらのキーワードでくくられるアフリカの紛争地域、あなたはその区別がどれくらいつくだろうか。アフリカのことは気にかかるけれど、どこかで遠い土地のことだという気持ちも否定できない、そんなあなたにぜひ見て欲しい映画がある。
その映画は『ウォー・ダンス / 響け僕らの鼓動』。20年にわたり紛争がつづくウガンダで親を殺され、あるいは少年兵となり、あるいはもっと悲惨な経験をしてきた子供たちが避難民キャンプの小学校で音楽に触れ、ついには全国音楽大会に挑むまでになる軌跡を描いたドキュメタリーだ。
よいドキュメンタリー映画というのは事実を語るのではなく、その中の人々が語り出す。言葉によるとよらずとを問わず、作品の中の人々が多くのことを私たちに語りかけてくるのだ。この作品でも焦点を当てられることになる3人の子供たちは本当に多くのことを見るものの心に残す。これはウガンダで起こっている事実を知るためのドキュメンタリーではなく、今世界に存在する悲惨さを感じるためのドキュメンタリーであり、その中にわずかな希望を見出すための物語なのだ。
上映は11月1日から東京都写真美術館で、渋谷uplinkでも上映が予定されている。アムネスティ・インターナショナルもこの映画を支援し、アムネスティが発行する人権パスポートを提示すると当日券が300円割引になるというキャンペーンを行っている。
ぜひ!