ドイツの自動車大手ダイムラーAGと同国のエネルギー大手RWEは共同で電気自動車普及強化のためのプロジェクト「e-mobility Berlin」の発表を行った。
このプロジェクトはダイムラー社がスマートed(electric drive)とメルセデス・ベンツの電気自動車100台以上をベルリンに投入、RWEは約500ヶ所の充電スタンドを設置するというもの。自動車会社と電力会社が協力することで、電気自動車普及の障壁となっていた充電スタンド網の整備を自動車の普及と同時に実現することが可能になり、普及への道が大きく開けるだろうと予想できる。
このプロジェクトの導入は2009年末を予定しているが、ダイムラー社はすでに新型のリチウムイオンバッテリーの開発を開始しており、来年にはメルセデス・ベンツのハイブリッド車に搭載する予定にしている。
さらに、ダイムラー社はロンドンでは2007年から警察車両などにスマートフォーツーedの導入実験を行っており、電気自動車の分野では他社に一歩先んじた格好だが、重要なのはこのプロジェクトによって充電スタンド網が整備されるということである。電気自動車普及のためのインフラが整備されれば、他社がそれを利用することで、電気自動車を市場に投入することが容易になる。
携帯電話が基地局の整備によって爆発的に普及したように、充電スタンドが整備されれば電気自動車が爆発的に普及する可能性もあるかも。排気ガスゼロの社会がもうすぐ手の届くところに!