巨大な資本を持ち、大量の資源を消費する多国籍企業は、環境に与える負荷が大きい分、環境に優しいというイメージも大事。国際環境保護団体グリーンピースは、携帯電話やパソコン、TVゲームなどを製造する大企業が環境に与える影響を、化学汚染、省エネ、リサイクル、グリーンエネルギーの観点から評価し、ランキングをつけた“Greener Electronics Guide”の2008年版を発表した。果たして1位になったのは…
グリーンピースが評価対象とした企業の中で、ダントツの1位となったのは携帯電話会社のNOKIA、10点満点で7.0ポイントを獲得した。NOKIAはインドで使用済み携帯電話の回収率を飛躍的に向上させ、これが大きな評価ポイントとなったようだ。
2位グループに入ったのは、サムスン電子(5.7ポイント)と富士通・シーメンス・コンピューターズ(5.5ポイント)。ソニー・エリクソンとソニーも5ポイント台で5位以内に入った。反対にダントツの最下位になったのは任天堂で0.8ポイント。任天堂は有害な化学物質を製造時に大量に使用しながら、廃棄される製品に対する取り組みをほとんどしていないということでほぼ0という厳しい評価を与えられた。ブービー賞はマイクロソフトで2.2ポイント。
もちろん、この調査の結果が即、その企業の評価につながるわけではないが、消費者としてはモノを買うときにこんな調査の結果が頭に入っていれば、より環境に優しい企業の製品を買おうと思えるし、環境に大きな負荷をかけている企業に対してはその姿勢を問いただすことも出来る。企業がテレビCMで垂れ流しているグリーンなイメージを鵜呑みにするのではなく、本当に環境に優しいのはどの企業なのかを知って、あなたもぜひ本当に“グリーン”な消費者に!