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世界中の学生のアイデアを大募集!「水の未来のデザイン」を考えるAspen Design Challenge

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greenzは、水のえらび方を考える「Water Planet 2008」を応援しています!水に関するポジティブな記事を続々アップしていきますのでお楽しみに!今までの記事はコチラ

石油の次は水だ ー “Water is the new oil”という表現で、世界的に水の危機が叫ばれている。国連の試算によれば、このままでは20年以内に世界の3分の2、55兆にのぼる人々が、淡水にアクセスできない状態に陥ってしまうというのだ。

水が「新しい石油」と言われる理由は、水を巡って戦争が起こるかもしれないほど、地球にとっても、あらゆる生物にとっても、当たり前のように必要な”いのちの源”だからだ。もちろん来るべき水素社会において、重要な役割を果たす物質でもある。

気候変動による影響の中で、いま最も乗り越えなくてはならない危機としての水。その解決策をデザインしようというのが、学生を対象としたデザインコンペティション「Aspen Design Challenge」である。

主催は、アメリカ最大のデザイナーコミュニティAIGAと、コペンハーゲンで毎年開催されているデザインカンファレンスINDEXという、サステナブルデザインの分野で世界をリードする両団体。今回はニューヨークのデザインファームCOLLINSと、水問題に取り組むジャーナリストや研究者が集まったNGOCircle of Blueと連携し、「Design Water’s Future」をテーマに開催される。

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PHOTO CREDITS:
MEXICO: Brent Stirton/Getty Images for Circle of Blue; J. Carl Ganter/Circle of Blue
INNER MONGOLIA: Palani Mohan/Getty Images for Circle of Blue
AFRICA: Brent Stirton/Getty Images

ここでいうデザインとは、単なる見栄えのことではない。人間中心的なリサーチから仮説を組み立てて、効果的な戦略を考え、人々にわかりやすくメッセージを伝えていくいわゆる「デザイン的思考」というキーワードが重要となる。

一番わかりやすい例は、greenzでも以前紹介した、「ポンプと一体になっているメリーゴーランドのような遊具を回転させることで、水をくみ上げることができる」というプレイ・ポンプだろう。そこではデザインの力によって、下記のような一石六鳥が一気に実現することができた。

— 水がきれいなため病気になる人が減る
— 水運びに時間をかけずに済むため、女の子も労働から解放され男の子と同じ時間学校に通える
— 比較的低コスト(75万円程度)で2500人規模のコミュニティーに水を提供できる
— 水をためるタンクにはエイズ防止のメッセージが掲げられ、子どもたちにとって教育になる
— ポンプを設置・維持するのは訓練を受けた地元住民。地元の雇用機会が増える
— コミュニティーの中心や学校の近くに設置されるので、学校帰りの子どもが遊ぶ機会が多い。そして何よりも子どもたちが楽しそうだ!

特に水の問題は、生活のすべてのシーンに関わることであり、あらゆる角度からの提案が求められる。これはデザイン学校の学生だけでなく、すべての意志ある学生がターゲットなのだ。

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PHOTO CREDITS:
MEXICO: Brent Stirton/Getty Images for Circle of Blue; J. Carl Ganter/Circle of Blue
INNER MONGOLIA: Palani Mohan/Getty Images for Circle of Blue
AFRICA: Brent Stirton/Getty Images

公式サイトには、アフリカや中国、メキシコなどの水事情など、さまざまなファクトシートが用意されている。10月1日からオンラインエントリーを開始し、締め切りは12月15日、2009年2月にファイナリストを発表という流れ。ファイナリストに選ばれると、2009年に世界各地で開催されるカンファレンスを転々とプレゼンテーションを行えるというのは、何より魅力的なインセンティブとなるはず。

日本の学生の皆さん、ぜひ日本人ならではの発想でチャレンジしてみてください!