エコカーの代名詞ともなったトヨタのハイブリッドカー「プリウス」が次世代モデルを発表したを計画中だという。
(8/22一部修正しました)
今回発表されたうわさになっている次世代のプリウスはなんと太陽電池付き。といっても、ソーラーパワーだけでクルマが動くわけではなく、エアコン向け電力の一部を供給するシステムが導入されるらしい。
現実問題として太陽電池から得られる電力は小さいし、また発電した電気を貯めることも難しい。クルマの動力源として活用できれば理想だが、実際はものすごく高いハードルがある。世界トップクラスであるトヨタの技術力を持ってしてもそう簡単にブレイクスルーすることはできないのだろう。マツダは90年代初め、太陽電池を搭載したクルマを発売したことがある(オプション提供)。太陽電池を使って、炎天下に駐車中のクルマを換気するというコンセプトだったが、値段の高さがネックとなって人気が出ず、結局、生産中止に追い込まている。
世界で初めて量産されたハイブリッドカー「プリウス」。レオナルド・ディカプリオといったハリウッドセレブが愛用していることから一気にブレイクし、いまや44カ国で売られ、全世界での販売台数は累計で100万台を超えた。97年の発売から今年で11年。これから、このクルマがどう進化を遂げていくかは、言うならば消費者一人ひとりの気持ちにかかっている。なぜなら、売れないクルマは自動車メーカーだって本気で造らないからだ。
太陽の光でクルマが走る――排ガスもCO2も出さず、おまけに燃料代がかからない、そんな究極のエコカーがいつの日か登場するかもしれない。