アメリカ合衆国ワシントンD.C.に本部を置くNGOワールドウォッチの記事によると、06年度の全世界の風力発電の発電出力合計が前年度に比べ26%伸び、742億キロワットアワー(kWh)に達した。
もし同じ量の電気を石炭で発電した場合に比べ、4300万トンのCO2を削減したことになるという。これは、800万台のクルマが1年間に排出するCO2と同等の量だ。
発電量の国別トップ3は、1位ドイツ、2位スペイン、3位アメリカであり、上位3か国で全世界の60%を発電している。インドと中国を中心としたアジア諸国の追い上げも大きいという。
全世界での2006年度の風力発電への投資総額は220億ドルに達し、ヨーロッパでは、2010年には京都議定書で定められた温室効果ガス排出削減量の3分の1を風力発電だけで達成可能なペースで普及が進んでいる。Global Wind Energy Councilによると、日本における2006年3月末の時点での発電容量は108万kWhと、ドイツの18分の1、スペインの10分の1にとどまっている。2008年に入り最近では、日本政府もやっと風力発電を含む自然エネルギーの普及を推進するような動きを見せているが、欧米と並ぶためにはもっと大きな改革が必要なのではないだろうか。
がんばれ、日本!