ビョークやシガー・ロスといった有名ミュージシャンでその名を聞くことの多い国「アイスランド」。そのアイスランドが、2050年までに石油に頼らない水素社会をつくることを目指している。
日本の約4分の1の面積に新宿区と同程度の人口30万人弱が住む、北大西洋に浮かぶ島国であり、1人当たりのGDP(国内総生産)は世界第4位(日本は15位)の経済先進国アイスランドは、地熱と水力発電などの再生可能エネルギーで国民の電力消費量の72%以上(世界最高)をまかなっている。主要産業は水産業、水産加工業、アルミの精錬や観光など。つまり、あとはクルマとトラック、船舶など、輸送に使うエネルギーを水素化すれば、ほぼ石油に頼らない国を作れるというわけ。
2001年から4年間、首都であるレイキャビクにて3台の燃料電池バスと世界初の水素ステーションのデモンストレーションが行われ、結果は成功だったという。今後は首都とその周辺のバスを燃料電池化、燃料電池車の一般導入、燃料電池船(フネですよ)のデモンストレーション、漁船の燃料電池化、までを目指しているそうだ。
アイスランドの今後に注目である。