奧からgreenz兼松、文筆家の北川さん、写真家の高松さん、ビッグイシューの佐野さん、greenz鈴木
先日のアースデイ東京2008では、グリーンズがホスト役をつとめたグリーントークステージが開催!今回は多彩なゲストが出演したトークの一部を紹介したいと思います。
ホームレスの自立支援を目的とするハイクオリティマガジンであるビッグイシューの立ち上げに参加した佐野さん、ホームレス販売員のポートレイトを撮影している写真家の高松さん、文筆家の北川さんを迎えて行われたグリーントークステージでは、熱いトークが交わされました!
「今年で創刊4周年を迎え、大阪で3人のスタッフから始まったビッグイシューも着実に販売規模を拡大し、現在のホームレスの登録者数は600人以上、全国12都道府県での販売までになりました」
と語るのは佐野さん。
社会問題をテーマにした雑誌の中でもその質の高さに定評があるビッグイシュー。元々はイギリスから始まったこの雑誌はザ・ボディショップの応援もあり、一気にヨーロッパに広まったという過去があります。表紙を飾るのは世界中のトップアーティスト(今月号はキーラ・ナイトレイ。過去にはアンジェリーナ・ジョリー、ニコール・キッドマン、ジョージ・クルーニーなど)やミュージシャン(セリーヌ・ディオンやノラ・ジョーンズ)。他の雑誌では見ることのできない彼らの生身のインタビューが見られることも大きなポイントですよね。今までのバックナンバーはこちら確認できますよ。greenz.jp編集長おすすめページは「ホームレス人生相談」のコーナー!人生のすいも甘いもを味わってきたホームレスの方ならではのアドバイスが聞けちゃいます。質問は「好きな人がいるけれど気持ちを伝えたほうがいいの?」という恋愛相談なんかもあったりと相談内容もさまざまです。実際に大人気コーナーなんです。
「路上生活者はアルコール依存症者が多いといいますが、実は依存になったからホームレスになるのではなく、ホームレスになってから依存症になる人の方が多いのです」
これには、ホームレスの前に立ちはだかる社会のシステムや心の問題が深く関係しているといいます。この不のスパイラルを変えるきっかけを作ったのがビッグイシューです。そのシステムは、質の高い雑誌を140円でホームレスの方に卸し、それを300円で売ることによって生じる差額が収入となるというもの。実際にビッグイシュー雑誌販売の仕事から、定職につき、アパートに住めるようになった人は70人に上ります。そしてこのような人たちを喜びを込めて「卒業生」とビッグイシューでは呼んでいます。
トークではビッグイシューのおかげでホームレスの人たちと会話がしやすくなったという話題から、購入の際に販売員から折り紙をもらったいう話へ。
「実は最近、販売者の中で折り紙がはやっているらしいんですよね。売るのを忘れて折り紙に熱中していることも(笑)」(佐野さん)
「でも、そこらへんのコンビニなんかよりもすごく丁寧に挨拶もしてくれてうれしかったですね」(greenz兼松)
佐野さんたちが今考えているのは、販売者たちが集まって何かできないかということ。「ホームレスワールドカップ」がキーワードです。それは次回お伝えします!