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バイオディーゼル普及の意外な波紋。無添加せっけん工場がピンチだ!!

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by roboppy

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「ほのかに天ぷらの香りがする」と人気急上昇中の天ぷらカー。その天ぷらカーを始めとする、BDF燃料(バイオディーゼル燃料)需要増加で、ピンチにおちいっている施設がある。それは使用済み食用油を使って、リサイクル無添加せっけんを作っている名古屋市の「つゆはし作業所」。

同作業所ではこれまで1リットルあたり、25円の引き取り費用とともに食用油を引き取ってきた。しかし、4月から学校給食用食用油を大量に提供してきた市の教育委員会が、引き取り費用を払わないことを決定したのだ。


25年前に資源のリサイクル化をいち早く取り入れ、多くの精神障害者を助けて来た「つゆはし作業所」。

いまでも30代から70代の精神障害者30人が働き、無添加せっけんを生産していると言う。しかしバイオディーゼル燃料の需要増にともなって、最近では食用油を買い集める業者が出現。「一方にはお金を払い、一方にはお金を払わせるのは、筋が通らない」というのが、市教育委員会の主張だ。

だが、食用油の引き取り費用は、つゆはし作業所の大きな収入源。これが絶たれてしまっては、作業所の経営が立ち行かないどころか、今後は他の企業並みに引き取り費用を払わなくてはならない事態にもなりそうだ。

しかし、せっけん作りを通じた作業員達の成長はスタッフ達の何よりの喜び。これをやめることなど、とうてい出来ない。

そこでつゆはし作業所では、「一般市民レベルでも廃油リサイクルを浸透させたい」との思いをこめて、一般家庭からの廃油引き取りをスタートした。作業所まで持参すれば受け付けてくれるとのことなので、名古屋近辺在住の諸氏はさっそくコンタクトしてみよう!!