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象のウンチから作った紙「ぞうさんペーパー」。スリランカで暮らしている、年取った象や「孤児」となった象の糞を1日煮出して作られており、リサイクルだけでなく、象の保護にも役立っている。
スリランカでは、象を農業や運搬などに使っているが、年を取ると力仕事ができなくなる。そこで、老人ホームのような施設に送られ、余生をすごすことがあるのだという。また、象の孤児院のような場所に居る象もおり、これらの施設から出る糞を使って、作られるのが「ぞうさんペーパー」だ。象の食べるものによって、紙に入っている植物の種類も違ううえに、噛む力の弱い象などでも、風合いが変わってきて、どれひとつとして同じものがない紙となっている。
作り方は糞を集め、1日ボイルしたあと、古紙などとまぜる。そして、和紙のように紙を漉いてプレスしてできあがり。化学薬品を使わない、さまざまな色に染められたものもある。
また、このぞうさんペーパーを元に作られたノートやポストカード、レターセットなどが、全国各地の動物園や動物に関する環境NGO・NPOなどで売られている。普通に使うだけでなく、風合いがあるので、ちぎり絵や工作にも適しているという。上の写真はぞうさんペーパーで作られたレターセット。ニームの木のえんぴつつきで600円前後となっている。
現役を引退した象の糞が、紙となって象の「老人ホーム」の運営資金に!ステキなアイディアですね。通販もされているそうです!