世界約70カ国に年間約4700人の医師、看護婦、助産師を派遣して、紛争などで窮地に追いやられた人を支援している国境なき医師団(MSF)。そんな彼らの活動を子ども達にも伝えるブックレット『国境なき医師団ってなんだろう?』(B5版、オールカラー、全24ページ)が登場した。
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1971年にフランスで設立された国境なき医師団は、政治、宗教、人種などにとらわれない支援活動を世界各国で繰り広げ、1999年にはノーベル平和賞も受賞した。その活動は、難民キャンプなど戦争で被害を受けた人々が暮らす地域、エイズやマラリアなど感染症で多くの人が命を落としている医療制度の整っていない地域、路上生活者、刑務所の収容者、性産業従事者など、社会や医療システムから除外された人びとの暮らす地域など、不安定な情勢の場所が多い。常に危険と隣り合わせの場所で、医学的処置の他に、心理的・社会的なサポートなどもおこない、人々に健康と生きるエネルギーを与え続けている。日本支部は1992年に設立され、2002年にNPOとして登録。現在は19の支部のひとつとして支援活動を続けている。
これが、冊子『国境なき医師団ってなんだろう?』の中身だ。
『国境なき医師団ってなんだろう?』は、明るい色彩のデザインで、子ども達へ向けて国境なき医師団の活動をわかりやすく紹介。価格は部数に関わらず無料! なんと送料を負担するだけで手に入るのだ。
世界の現状がわかるこの本はオルタナティブな国際感覚を養うのにも一役買ってくれそうなこの一冊。お家でお話をする他、学校の教材に使うのもおすすめしたい。