メルセデス・ベンツ S400 ブルーテック ハイブリッド
ひとあしお先に自動車ライター中村ジョーさんからお伝えする東京モーターショー情報。今回は、最新のハイブリッドカーや燃料電池車トレンドについて、お伝えします。
ハイブリッドカーや燃料電池車は特別からフツーになっています
ちょっと前まではエンジンと電気モーターを使ったハイブリッドカーといえば特別な存在でしたが、今回の東京モーターショーに展示されていたクルマを見る限り、すでに当たり前の存在になっていることを感じます。
たとえばメルセデス・ベンツのブースでは展示されているクルマでは、高級セダンの代名詞である「Sクラス」でも「ブルーテック ハイブリッド」というクリーンディーゼルとマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデル(写真上)が展示されています。
トヨタ クラウン・ハイブリッド
またトヨタのブースでは間もなく市販されるという「クラウン・ハイブリッド」のコンセプトカーも展示中。こちらはガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドカーということで、企業の重役が乗るクルマもどんどんハイブリッド化が進んでいるよう。何気なく乗ったタクシーがハイブリッドカーという時代は、すぐそこまでやって来ているのかもしれません。
一方、水素を使って発電したエネルギーで走る次世代のクリーンビークル「燃料電池車」も進化は激しく進んでいるよう。
トヨタ FCHV
こちらのクルマ、トヨタのFCHVは東京~大阪間の約560kmを水素無充填で走り切ったということです。フツーのクルマでも無給油で走り切るのは微妙な距離ですから、燃料電池車の実用性はそれだけ上がっているということなのですね。ちなみにこのFCHVは、モーターショー会場で同乗試乗ができます。
メルセデス・ベンツ F-CELL
そしてメルセデス・ベンツの、このクルマも最先端の燃料電池車なのです。フロントに「F-CELL」という文字がなければ気付かないほど自然な姿に仕上がっていますし『燃料電池車です』とアピールすることもありません。これは逆に「それだけ当たり前の存在になっていくのですよ」という自動車メーカーのさりげない主張なのかもしれませんね。
「クリーン」なことが、すでに常識となったクルマ。これからはどんどんエコになっていき、やがては自動車が自然と共生できるような未来がやってくるような気がしてきました! その他、モーターショーでの取れたて写真をお届けします!
ホンダ CR-Z/4人乗りのコンパクトなハイブリッドのスポーツカー
プジョー908/クリーンディーゼルを使った本格的なレーシングカー
三菱 アイ・ミーブ・スポーツ(iMEV sports)/電気自動車の小さなスポーツカー
スズキ クロスケージ/空冷式燃料電池を採用した本格的なオートバイ
ヤマハ ボビー/折りたたみできる電動スクーター。ケータイでスイッチを入れられるのが特徴
東京モーターショー
10月27日(土)~11月11日(日)
千葉市・幕張メッセ
当日入場券 大人1,300円 中高校生600円