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【お知らせ】つながりあう暮らしをつくろう。ソーヤー海さんと一緒に学ぶ「アーバンパーマカルチャークラス」、7月6日(月)開講!

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第一期で行ったパーマカルチャー安房ファームでのフィールドワークの様子

みなさんこんにちは! 共生革命家のソーヤー海です。
突然ですが、パーマカルチャーって知っていますか?
 
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パーマカルチャーとは、僕の解釈で言えば、都会でも田舎でもみんながより自然に、楽しく豊かに生きていくことを通して、地球とコミュニティがどんどん再生していく生き方です。

グリーンズと共同で、都市でパーマカルチャーを実践し、新しい生き方をはじめる全6回の連続ワークショップを昨年12月から行ってきましたが、このたび7/6(月)から第2期目をスタートすることになりました!
 

パーマカルチャーって?

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ポートランドで行われている交差点リペアの様子

パーマカルチャーとは、1970年代にオーストラリアで生まれた「Permanent(永続的な)」と 「Agriculture(農業)」そして「Culture(文化)」をあわせた造語で、持続可能な生活・文化・社会のシステムのデザイン体系。

今までは、田舎を中心に展開されてきたパーマカルチャーの動きですが、今は田舎だけでなく、アーバン(都市)で展開される新しいムーブメントになっています。このアーバンパーマカルチャーの最先端を走っているのが、僕の仲間がはじめたアメリカ西海岸のシティリペア運動やアーバンホームステッド(都市で自給する暮らし)運動です。
 
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子どもから大人まで参加してコブベンチをつくるワークショップ。材料は藁、粘土、水だけ!

環境問題をはじめ現代の社会問題の原因の多くは都市にあります。でも、パーマカルチャーには「Problem is Solution/問題こそが解決策」という言葉があるように、都会にこそ多くの可能性の芽があると思っています。

僕らはそんなパーマカルチャーの考え方を都会の自然、人間、街との関係にも応用することで、都会から日本と世界を変えていくことを目指しています。アーバンパーマカルチャーはいわば、都会再生運動なのです。

暮らしをつくっていくことが、街をつくっていく。新しい都会、新しい時代を創作するムーブメントに、あなたも参加しませんか!?

アーバンパーマカルチャーの実例を紹介します

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ポートランド・シティリペアの現場

アーバンパーマカルチャーとは、どんなものなんでしょうか?

アーバンパーマカルチャーのメッカ、ポートランドではクルマ中心の交差点から人中心の交差点へ、という考え方で、交差点をペンキで塗って、市民が集まって憩いの場に変えていくムーブメント「交差点リペア」が2004年からはじまり、いまでは北米の40か所以上に拡大。

上の写真は、最初に行われた交差点リペアの現場です。左上は、ペンキで塗られた交差点。右下が中古のおもちゃが与え合える、子どもの秘密基地。左下は本を自由に交換できる市民図書箱です。
 

交差点リペアの現場

こちらは、ペンキを塗っている現場。

この交差点、公園に遊びに行こうとした子どもがクルマによって交通事故死した事件をきっかけに、もっと安全で人が豊かに集える町を作りたいと住民が集まったのがすべての始まりでした。

最初は行政に反対されたものの、住民の強い意志で許可なく(つまり違法)交差点を改造し、対話を通して彼らの活動は合法になりました。それだけには留まらず、いまでは行政がシティリペア活動を積極的に推進しています!
 
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ポートランドにあるフォスタービレッジの様子

こちらは、シアトルの住宅街にあるたった3軒のエコビレッジ「フォスタービレッジ」。元々はコンクリートで敷き詰められた殺風景な住宅だったそうですが、食べ物を自給する暮らしがしたい、ということで3軒の家がフェンスを取り払い、土地、設備、人の才能をシェアしながら暮らしています。

家はDIY断熱、トイレはコンポストトイレ、雨水を利用して洗濯、排水も下水道でなくバイオジオフィルターで栄養を畑に戻しています。中庭にはコモンスペース。こんな暮らしが、都会の中でもできるんです。

このスクールで学べること

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第一期で行ったパーマカルチャー安房ファームでのフィールドワークの様子

このアーバンパーマカルチャーを学ぶクラスでは、パーマカルチャーの原則を僕なりに少しシンプルにした、5つのテーマを学ぶことができます。

STOP
まずはじめに、立ち止まること。忙しく動き続ける現代社会ですが、一度立ち止まって、自分の中や身の回りにある資源をみつけることを学びます。また、共感を通していかに人と人を繋げて行くかを体験します。

EDIBLE(食べられる)
身近な自然との関係のデザインをテーマに、裏庭やベランダなどですぐ実践できるガーデニングやコミュニティーガーデンなどを実践。

DIY
暮らしを消費する存在から、暮らしの作り手になることを、ミミズコンポストボックスをつくることを通して学びます。消費者から生産者、生産者から創造者へ!

EDGE
なにかとなにかが出会う場所(汽水域、交差点etc)やEDGE効果を活かしたデザインや仕組みは、人を元気にして、幸せをつくりだします。多様な人たちがそれぞれの特質を活かし合う仕組みを体験します。

GIFT
私たちを生かしてくれている地球、太陽や、いきもののつながりは、わたしたちにとって大切なギフトです。社会の中でギフトでつながる人間関係をデザインすることで、ギフトのパワー、可能性を実感できるはずです。

都会でも田舎でもみんながより自然に、楽しく豊かに生きていくことを通して、地球とコミュニティがどんどん再生していく生き方、あなたもはじめてみませんか?

みなさんのお申込みをお待ちしています! ご質問がある方は、この記事にコメントするか、hello [at] greenz.jp まで!

開催概要(全6回)

講座日程

第1回 7/6(月) 19:15-21:45
第2回 7/13(月) 19:15-21:45
第3回 7/27(月) 19:15-21:45
第4回 8/5(水) 19:15-21:45 
第5回 8/8(土)11:30 – 8/9(日)16:30 @パーマカルチャー安房ファーム(JR内房線和田浦駅集合)
第6回 9/7(月) 19:15-21:45

※第5回目の授業はフィールドワークとして、千葉県南房総市でパーマカルチャーに基づいた農園「パーマカルチャー安房(あわ)ファーム」を訪ねて、一泊二日の合宿形式で行います。
※現地集合、現地解散となります。
※現地までの交通費はそれぞれご負担お願いします。
※参加者同士でのシェアライドをおすすめします。
※パーマカルチャー安房ファームでのワークショップ参加費、宿泊費は10800円を予定しています(変更になる可能性もあります)。それぞれ、参加者がファームに直接お支払い下さい。

スタッフ

ゲスト講師/ファシリテーター ソーヤー海
 
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ソーヤー海
東京アーバンパーマカルチャー創始者。1983年東京生まれ、新潟、ハワイ、大阪、カリフォルニア育ち。カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校で心理学、有機農法を実践的に学ぶ。2004年よりサステナビリティーの研究と活動を始め、同大学で「持続可能な生活の教育法」のコースを主催、講師を務める。元東京大学大学院生。パーマカルチャー、非暴力コミュニケーション、禅、ファシリテーションのワークショップを行ったり、気候変動活動x若者のエンパワーメントを海外からの依頼・支援を受けながら楽しく活動している。自称活動オタク。より愛と平和のある社会を自分の生活で実践しながら、社会に広めている。Todai TED Talkスピーチ映像、youtube(英語)

講座ファシリテーター 磯木淳寛(食と地域を耕す編集者/パーマカルチャーセンター13期修了)

会場

リトルトーキョー (第5回フィールドワークを除く)
東京都港区愛宕1-2-1 松崎ビル6F
東京メトロ 銀座線 虎ノ門駅 または 日比谷線 神谷町駅 から徒歩5分
 

言葉の地図

銀座線「虎ノ門」駅「2番」出口からそのまま直進(5分)、「虎ノ門三丁目」交差点を左折し、100mほどで右側に見えるフレッシュネスバーガーの左隣に「リトルトーキョー」。その隣りに「松崎ビル」があります。エレベーターで6Fへどうぞ。

参加費

一般(全6回分) ¥42,000
学生/遠方割引(全6回分) ¥36,000

※学生割引は先着2名まで。
※東京、神奈川、千葉、埼玉以外にお住まいの方は遠方料金にて受講いただくことができます。先着2名まで。

定員

14名(一般10、学割2、遠方2)

※最小催行人数6名
※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
※最低開講人数は6名です。開講の決定は初回授業の1週間前までご連絡いたします。

申し込み方法

下記「申し込む」ボタンもしくは、をクリックして、お申し込み後、決済をお済ませいただきましたら、正式受付となります。

※決済はVISA、MASTER、JCB、AMEX、Paypal、コンビニ/ATMが利用可能です。

申し込み締切

7/3(金)22:00

カリキュラム

第1回 オリエンテーション(STOP)
6回の授業をどのように過ごしていくか、全体の流れを説明します。また、共感コミュニケーションワークショップを通して、自分が自分の心とつながること、受講生同士が心でつながることを学びます。

第2回 レクチャーとシステムのデザインワークショップ

ソーヤー海によるレクチャーと、それを深めるワークショップを行います。レクチャーのテーマは「アーバンパーマカルチャーってなに?」。後半は、身の回りにあるさまざまな「システム」から一つ選び、そのシステムの新しいカタチをデザインするワークショップを行います。

宿題 それぞれのアーバンパーマカルチャーマップをつくろう!レポートは開設予定のFacebookグループに投稿していただきます。

第3回 【ワークショップ1】消費者から創造者になろう(DIY)

第3回は、一人ひとりが消費者から、生産者へと変わっていくことを実践してみます。パーマカルチャーは頭より行動なのです。つくるのは、なんと「ミミズコンポストボックス」。生ごみをどんどん分解してくれるミミズの力を借りて、都会でも台所でコンポスト暮らしをはじめましょう。消費者から生産者、生産者から創造者へ!

第4回 【ワークショップ2】ギフトエコロジー(GIFT)

第4回目は、ギフトエコロジーをテーマに、ワークショップを行います。私たちを生かしている自然界はギフトで成り立っていることを感じ、ギフトによって新しい人間関係をデザインすることを体験します。

第5回 【週末フィールドワーク】@パーマカルチャー安房ファーム 一泊二日(EDIBLE)

第5回は、千葉県南房総市のパーマカルチャー安房ファームを訪ねて、一泊二日のワークショップを行います。ワークショップでは、手を動かし、体を動かし、実際に暮らしをつくる体験をしていただきます。なにをやるか? は当日のお楽しみ。「将来、どんな暮らしをしたいのか?」を感じて、深めるビジョニングワークショップも。

11:35 JR内房線和田浦駅 集合(各自、お昼ごはん、飲み物を持ち寄りでランチします)
翌日16:30解散
※マイ水筒、マイカップ、マイ食器、寝袋、マットをお持ちの方は持参ください。

第6回 最終プレゼン 「私のアーバンパーマカルチャー計画」 +打ち上げ

このクラスを通じて出来上がった、クリエイティブで楽しい「私のアーバンパーマルチャー計画」企画と今後のアクションを一人ひとり発表します。ゲスト講師、ファシリテーターも丁寧にフィードバックします。最後はみなで「アーバンパーマカルチャリスト」たちの誕生を祝い、打ち上げ飲み会(持ち寄り制)も行います!

みなさんのお申込みをお待ちしています! ご質問がある方は、この記事にコメントするか、hello [at] greenz.jp まで!

【参考図書】
ソーヤー海さんが主宰する東京アーバンパーマカルチャーのチームが製作したガイドブック『URBAN PERMACULTURE GUIDE 都会からはじまる新しい生き方のデザイン』は講座の内容と連動していますので、ぜひとも事前にご一読ください。読んでいただくと、より立体的に学べるクラスになります。購入先はこちら⇒マーマーブックス
 
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『URBAN PERMACULTURE GUIDE 都会からはじまる新しい生き方のデザイン』の内容

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

グリーンズの学校の当クラスは、資源エネルギー庁とグリーンズがコラボレーションする再エネ普及のための広報事業「GRREN POWER PROJECT」のサポートを受けて開催しています。

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