散歩するとき、何に耳を澄ましてる? 音楽よりも鳥のさえずりが気になるあなたにオススメ、200種類の鳥から名前を自動検索してくれるアプリ「Song Sleuth」

みなさんは、スマートフォンでどんなアプリを使っていますか? 音声をテキスト化してくれるアプリや、街なかやラジオでかかっている音楽を聞かせると何の曲か教えてくれる「Shazam」など、音声認識機能を使った便利なアプリがどんどん登場していますよね。

今回ご紹介するのは、米国マサチューセッツ州ボストンの「Wildlife Acoustics」が配信開始したアプリ、「Song Sleuth」です。なんと、鳥のさえずり(song)を聞かせると、まるで探偵(sleuth)のようにどの鳥か探し出してくれるのだとか。一体どんなアプリなのでしょうか?

©Adventure Journal

まずは地域(現時点では北米のみ)を設定し、できるだけ他の動物の声や騒音が入らないように、注意して鳥の声を録音します。すると、録音した声に最も近い3種類の鳥が自動認識され、画面に表示されます。

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次に、録音した声と、自動認識されたサンプルの声を聞き比べます。鳥の音声の周波数を分布図で視覚化したスペクトグラムを使って、速度を変えたりしながら、細かく比較分析していきます。

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他にも、身体的特徴や分布地図、月毎の活動グラフなど、各鳥の詳細がわかる情報にもアクセス可能。

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録音した場所と日時は地図にタグ付けして保存でき、付属情報をメモしたり、音声データをメールで送信することもできます。ユーザーが野鳥の声を聞き分ける能力を伸ばすことができるよう、情報を多面的に提供してくれるアプリなんです。


「How to Use Song Sleuth」(英語)

専門的な情報も、アプリを通して誰にでも身近に。

「Wildlife Acoustics」は、世界中の科学者や研究者、政府などを対象に、生物音響モニターシステムの提供を目的として2005年に創業。当時すでに、後の「Song Sleuth」の前身となる、鳥の音声を認識する探知機を開発していました。

しかし、この指向性マイクと音声信号処理プログラム、波状曲線を照合するプログラム等を駆使した機器は、双眼鏡ほどの大きさだったことや、約400ドル(約44,440円)と手軽に購入できる価格ではなかったことなどから、一般に普及するには至らなかったのだそう。

洗練されたアルゴリズムと適切なソフトウエアを組み合わせることにより、今まで例がないほど正確に、鳥の声を聞き分けることができるようになりました。

というのは、「Wildlife Acoustics」の創業者、Ian Agranatさん。世界的に有名な鳥類学者でイラストレーターのDavid Sibleyさんのイラストと豊富な情報も加わったアプリ「Song Sleuth」として、9.99ドル(約1,110円)で配信可能になりました。

©Wildlife Acoustics

現在はiPhone OS(iOS)からのみ入手可能ですが、今秋からはAndroidへの提供も開始予定。本格的な野鳥観察家だけではなく、初心者でも気軽に使用できるようになり、ユーザー層も今後幅広くなりそうですね。

野外フェスやキャンプ、ハイキングなど、山や森林に出かける機会が多くなる夏。まるで鳥類学者をポケットに入れて一緒に歩いている気分になれるこのアプリがあれば、今まで知らなかった新しい発見ができそうです。

©Audubon

「Song Sleuth」は、これまで専門家の間でのみ共有されていた情報も、アプリを介することで、価格と使いやすさの壁をクリアし、多くの人に届くことを教えてくれます。ネット依存症や歩きスマホなど、問題点も指摘されているスマートフォンですが、使い方次第で、私たちの生活をより豊かにしてくれる可能性は無限大です。

みなさんは、どんなアプリがあったら現在の暮らしがもっと便利になると思いますか?

[via treehugger, Audubon, Adventure Journal, PR News Wire, iosnoops]