【お知らせ】わたくしごとですが、編集長を卒業しました。5年間の出来事を振り返る、YOSH”元”編集長的10大ニュース!(前編)

unnamed
12/10(木)の green drinks Tokyo はサプライズ卒業式でした、感謝! 写真はYOSH、”グリーンズの母” 兼 経理の高橋さん、”グリーンズの所ジョージ” 兼 編集長の菜央、”グリーンズのYAZAWA” 兼 編集デスクのスズキコウタ

こんにちは、greenz.jpの兼松佳宏(YOSH)です。いつもグリーンズをあたたかく支えていただきありがとうございます。本日はひとつ、読者のみなさま、greenz peopleのみなさまに大切なご報告があります。

わたくしごとで恐縮ですが、2015年11月末日をもって、2010年12月よりまる5年間務めてきた編集長を卒業することになりました。編集長は引き続き鈴木菜央が、その右腕としてインターンからアシスタント、デスクへと成り上がってきたスズキコウタが、真新しいgreenz.jp編集部を発明してくれると思います。僕が一番楽しみ!

そして僕自身の今後は、フリーランスの勉強家として、2016年4月からは京都精華大学人文学部の教員として、新たな一歩を踏み出していく予定です。

もちろん、2006年の創業から取締役や理事、あるいはウェブデザイナー、クリエイティブディレクター、編集長と、足掛け9年(あ、人生の1/4ですね)関わってきたgreenz.jpは、もはや我が子同然です。これからはシニアエディターという新たな関わり方で、僕らしく貢献できることを探していけたらと思っています。

とはいえ、しんみりとしたご挨拶だけではなんなので。今回は、5年間の出来事を”10大ニュース”的に振り返りながら、greenz.jp編集長として大切にしてきたことを、少しまとめてみようと思います。思いのほか、長くなってしまったので、前編・後編に分けてお届けします(汗)

何かひとつでも、ピンとくるものがあると嬉しいです。

10位〜7位6位〜4位3位〜1位

YOSH元編集長が選ぶ”欲張り”10大ニュース!

10位 「空海とソーシャルデザイン」& 松長有慶猊下と対談(2013年〜)


松長有慶猊下×YOSH編集長対談

さっそくの10位は、いきなりの”自分ごと”で恐縮ですが、いま「DOTPLACE」で連載休止中(そろそろ再開予定!)の「空海とソーシャルデザイン」に関連して。

さまざまなご縁がめぐり、『大宇宙に生きる 空海』の著者であり、当時、高野山真言宗管長でもあられた松長有慶猊下との対談の機会に恵まれたことは、ひとつ勉強家としての夢が叶った瞬間でした。そして作家としての夢が始まった瞬間でもあります。

記事(松長有慶猊下×YOSH編集長対談「すべてを肯定するということ」)にもありますが、1200年前に空海が描いたことが、21世紀のソーシャルデザインの時代に大きな示唆を与えてくれています。「空海がこの時代に生きていたら、何をするだろう?」そんな”座右の問い”を大切にしながら、言葉を綴っていこうと思います。
 

9位 連載「STORY OF MY DOTS」「マイプロものがたり」(2012年〜)


理論物理学者・佐治晴夫さん

9位は、「STORY OF MY DOTS」や「マイプロものがたり」など、グリーンズらしい特集や連載を展開できたこと。読み応えのある「インタビュー記事」は、今やgreenz.jpを支えるひとつの軸(名物?)となっています。

理論物理学者の佐治晴夫さん最高齢の助産師・坂本フジヱさん西村佳哲さんから紀里谷和明さんなどなど、インタビュイーの言葉が本当に素晴らしく、記事をつくる過程ひとつひとつも思い出でいっぱいです。

実はgreenz.jpの記事は、半分以上がライターさんからの提案=編集部の持ち出しで、どうしても編集部としての自主企画は、プライオリティを高くできなかったのですが、greenz peopleという新たな仕組によって、その状況も変わりつつあります。

10年目にしてやっと、本当にやりたかったことが実現できるかもしれない。そんな絶好の機会を与えてくれたgreenz peopleのみなさまに、改めて感謝です。
 

8位 『日本をソーシャルデザインする』出版(2013年)

8位には、2013年4月に発売された二冊目のグリーンズ本『日本をソーシャルデザインする』を選んでみました。

こちらでは「サンタのよめ」「MAD City」「藤野電力」「aeru」「離島経済新聞」「WHILL」「Coffret Project」などなど、日本の事例を中心にまとめることができたのが誇らしく、それぞれの現場から活躍のニュースが届くたび、自分ごとのように喜んでいる自分がいます。

また、この本に収録されている「マイプロシート」「マイビジネスシート」「ムーブメントの作り方」「クイック記事」というツールキットは、今でもグリーンズのワークショップの基礎となっています。ぜひみなさんの実践に役立てていただけると嬉しいです。
 

7位 東日本大震災のこと(2011年)

jishin

7位は東日本大震災のこと。編集長就任から4ヶ月目の出来事でした。気が付けば、震災復興に関する記事も100本を超えています。

当時を振り返ると、何が正しい情報なのかわからず、何より僕自身がパニックに陥っていた中で、当時の副編集長だったモリジュンヤくんが「【緊急】東北地方太平洋沖地震のために、わたしたちにできることまとめ」を迅速に取り掛かってくれたこと、とても勇気のある仕事だったと思います。

それぞれの場所で、それぞれができることを」と、僕自身の言葉をまとめることができたのは、その3日後。メディアとして速報的なニュースとどう向き合うべきなのか、大きな宿題と向き合うきっかけにもなりました。答えは…まだ出ていませんが、いよいよ「ニュース記事」の挑戦をはじめるところです。

 

6位 リニューアル(2013年)

6位は4年ぶりとなるウェブデザインのリニューアル。だいたい2013年2月22日22時22分頃でした。ディレクションはいつものnD中原寛法さん、デザインは飯田将平くんです。

詳しくは「新しくなった「greenz.jp」のポイントをおさらい!」に譲りますが、簡単にカスタマイズできる「まとめページ」が案件の受注につながったりと、インターフェースのシンプルな工夫で、メディアの可能性がぐんと広がることを実感したリニューアルでした。

気に入ってはいるものの3年が経過するということで、そろそろ次のバージョンへ。スマホ対応やgreenz peopleの組み込みといった課題もありますが、それ以上に”グリーンズらしい体験”を大切に、数年後のスタンダードとなるようなウェブマガジンの新たなあり方を、模索していきたいと思っています。
 

5位  初仕事としての「クイック記事」 & カルマカップ(2010)


カルマカップ

やっと折り返しの5位は、編集長に就任して最初に取り組んだ「クイック記事」です。

当時、おぼろげに感じていたのは、ヒットする記事にバラつきがあったこと。そこで「greenz.jpといえばこんな記事!」という旗印をつくるべく、海外の素敵な事例をコンパクトに解説して紹介する「クイック記事」という軸をつくることにしました。

的野裕子さん松岡由希子さんという、初期のグリーンズを支えてくれたお二人を中心にご尽力いただき(というか、大きなご負担をかけてしまって反省しつつ…)、最初に生まれたヒットが「スーパーヒーローセラピー」であり、今なお最大のヒット作が「カルマカップ」です(こちらは石村研二さんの作品)。

特に「カルマカップの記事で初めてgreenz.jpを知った」という声も多いくらい、ひとつの記事がプレゼンスアップにつながるというのは、メディア運営の面白いところですね。今後も、記事の種類や文体でどんな変化を生み出していけるのか、試行錯誤を続けていきたいと思っています。
 

4位 「マイプロSHOWCASE関西編」&「福岡編」(2013年〜)


2015年度の大阪ガス「ソーシャルデザインフォーラム」

4位は、NPO法人グリーンズとして初期の仕事のひとつであり、今も継続させていただいている大阪ガスさんとの「マイプロSHOWCASE関西編」、そして、それに続くかたちとなった西日本鉄道さんとの「マイプロSHOWCASE福岡編」です。

もちろん他にも、原型となったETIC.さんとの「マイプロSHOWCASE」やYAMAHAさんとの「おとまち」など、おかげさまでハッピーな案件はたくさんありました。ここでこのふたつを選んだのは、2013年2月に東京から鹿児島に引っ越したことで、編集部のスケールアウトが現実的になったときに、力強い追い風となったからです。

大阪ガスさんとは編集学校や忘年会までご一緒させていただいたり、今年に入って「ソーシャルデザイン室」が誕生し、「社会的課題な解決が大阪ガスの仕事である」と明確に謳うことになったり。西鉄さんとも来年はじめに、大きな動きが控えていたりと、ここ数年、企業や行政との協働において、確実な手応えを感じています。

そして何より、今年の4月に安心して京都に引っ越すことができたのも、関西編集部立ち上げのときから支えていただいた、杉本恭子さんをはじめ関西ライターさんたちのおかげです。これからもいろいろお世話になるかと思いますが、今後ともよろしくおねがいします!
 
(長いですよね…後編に続く!)