ISSUE まちづくり

1 year ago - 2015.05.25

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ポートランドに”自家用車禁止の橋”が完成! これからの都市交通のあり方を提案する「Tilikum Crossing」

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みなさんは自転車にのって、街を散策することってありますか? 健康にも、環境にもいい自転車での冒険は、乗ること自体も楽しいですよね。たとえば、私はちょっとした遠出に自転車で繰り出す時に、とてもわくわくします。

ここ数年で都市においても、乗り捨てできる自転車のシェアリングサービスが登場したり、自転車の価値が再発見されつつあります。実際、これまでにgreenz.jpでも、ストックホルムにできた、まったく新しいコンセプトの駐輪場や、コペンハーゲンにある自転車専用の道路の事例を取り上げてきました。

今回ご紹介するのは、ポートランドに新しくできた「Tilikum Crossing」という橋。9月12日にオープン予定というこの橋は、なんと公共バス、徒歩、そして自転車のみが通行できる、自家用車禁止の橋なんです!

全長1700フィート(約520メートル)で、車以外のすべてが通れるこの橋には「人々の橋」という異名もあるそう。
 
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尖っていて無機質なデザインが、橋の魅力を高め、ポートランドの街並みに美しく溶けこんでいます。
 
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橋には自転車用の信号もついていて、安全面もばっちり。
 
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人々が立ち止まり、雑談しながら景色を眺めたり写真をとったりできるように、マーキングが施されているのも特徴のひとつです。
 
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「Tilikum Crossing」のプロジェクト開発ディレクター、Dave Unsworthさんは、この橋をつくった理由について、こう語ります。

公共交通において「ポートランドは先進的である」という事実があるにも関わらず、今まで車の通行を禁止する橋をつくったことがありませんでした。

私たちは複数の交通機関が一体となったモデルを考える必要があります。それは、市街電車が都市の中心地を走り、バスが近隣住民同士をつなぎ、ライトレールが地方に行くために存在するというようなものです。

そしてこの橋が、他の街で新しい橋をつくるときのモデルになると私たちは考えています。全ての都市は従来の交通機関の代わりとなる新しいものに投資し、それを奨励すべきなのです。

ポートランドにおいて自転車が持つ価値というのは、健康で環境にもやさしい交通手段のひとつに留まることはありません。

これまでのアメリカ社会は、都市のあり方や社会構造が車によってかなり大きく左右されている側面がありました。郊外にできたショッピングセンターに通い、大量生産・消費社会のなかで食生活が貧しくなり、人間関係が希薄になっていくという構造をつくり出してしまう要因として、自家用車の利用が影響していると言われているのです。

一方で、ポートランドにおいては、そういった車社会としてのアメリカを否定する側面として、自転車への注目が高まっている様子です。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本でも新国立競技場の建設などで、都市の景観が大きく変化しています。そして都会部では、車を持たずに公共交通機関や自転車を使う人々も増えていますよね。

とはいうものの、今回とりあげたポートランドの事例のように、自家用車禁止の橋を日本につくるのは、きっと非常に難しいこと。

ならば、「もし仮に日本にこのような橋ができたらどうなるか?」と考えてみるところから始めるといいかもしれません。そうすることで、2020年以降の日本に向けて、期待やわくわく感がみんなの心のなかにうまれて、社会がちょっと明るくなるような気がします。

日本でも都市交通のあり方や、私たちのライフスタイルが見直されつつある今、日本の都市交通の未来はどうなっていくのかを一緒に考えてみませんか?

[via citylab1, citylab2, BikePortland.org, Co.EXIST
(Text: 岡田弘太郎)

writer ライターリスト

岡田 弘太郎

岡田 弘太郎

greenz ジュニアライター 1994年東京生まれ。『SENSORS』や『greenz.jp』で執筆の他、複数の媒体で編集に携わる。大学ではデザイン思考を専攻。趣味は音楽鑑賞とDJ。好きな食べ物は、きしめんです。

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