古い高架線路の跡地をリノベーションして生まれた米ニューヨークの公園「The High Line」。greenz.jpでも採り上げたとおり、都市再開発における新しい取り組みとして注目されています。
では、いったい、そこには、どんな空間が広がっているのでしょう?
”百聞は一見にしかず”ということで、実際に行ってみました。
2012年5月現在、「The High Line」は第一・第二区間が竣工し、ガンスブール通り(Gansevoort Street)から西30丁目(West 30th St.)までが一般開放されています。そこで私は、西16丁目(West 16th St.)から西23丁目(West 23rd St.)まで歩いてみることにしました。
入り口の急な階段を上りきると、緑あふれる公園が出現。展望スポットでは、ニューヨークの街並みが上から眺められるようになっています。
花や緑に囲まれ、草と土の匂いにあふれるこの公園にいると、自分がニューヨークのど真ん中にいることも、そして、この場所が”空中”であることさえも、ふと忘れてしまいそうになります。
また、「The High Line」鳥の巣箱も設置されており、時折、鳥たちが餌をついばみにやってきます。鳥のさえずりが聞こえる公園なんて、ステキですね。
敷地には、ベンチや芝生があちこちにあり、ゆったりと座ってくつろいだり、ピクニックを楽しむこともできます。家族連れはもちろん、若いカップルやお年寄りのご夫婦など、老若男女とわず、みんなが思い思いの時間を過ごしていました。
現在、ニューヨークでは、「The High Line」という成功事例から発展し、古い地下道を活用したパブリックスペースの開発プロジェクト「The Low Line」も進行中。空中に、地下に、これまでの歴史を受け継ぎつつ、ニューヨークの街にさらなる魅力を与える、新たな公共の場が生まれつつあるようです。
「The High Line」についてはgreenz.jp記事で詳しくどうぞ。
ニューヨークの地下で進行中のパブリックスペース開発プロジェクト「The Low Line」について調べてみよう。