初めての人同士でも、“食事”があると会話が弾むもの。今回は、公共空間を使って食を楽しむプロジェクト「kitchain」をご紹介します。
キッチンとチェーンを組み合わせたこちらの「kitchain」を考えたのは、アートと建築のプロジェクトスタジオ「MOOV」。テーブルを自在につなぎあわせることで、支払い・仕入れ・キッチン・バー・自身での調理・バーベキュー・掃除・ラウンジ等のコーナーを次々と用意することができます。まさにカスタム可能なモジュール(交換可能な部品でできた)型キッチンなのです。
“ソーシャルコンタクト”、”サステナビリティ”、”クリエイティブデザイン”の3つをキーワードに、イベントに訪れるアーティストと訪問者のコミュニケーションの場を活性化したいという考えから考案されました。
そのため、キッチンのレイアウトを変え、音楽などのパフォーマンスをするスペースを設けることもできます。多くの人を驚かせたい、喜ばせたい、と考えているからこそ、このような試みをしているのですね。
参加者は自身で調理を行うもよし、バーのスペースでお酒を嗜みながら過ごすもよし、思い思いの場所ですごすことができます。イベントによってはプロのシェフがいる場合もあるようです。以下の映像では実際に「kitchain」が使われたイベントでの楽しそうな様子が伝えられています。
ちなみに最近 “Japanese Corner” なるものができたとのこと。日本人としては気になるこのネーミング、床から42cmほどの高さの部分にテーブルが置かれ、お座敷のように食事をいただくスペースのようです。コミュニケーションのひとつの型として、日本の作法が取り入れられるのは嬉しいものですね。
“食のはじまりからおわりまで”をシェアするこのキッチン、きっと会話も楽しくなること間違いなしです!
(text:Kazuki Ishikawa)
[via:guerrilla-innovation.com]
2年前のgreen drinks Tokyoでは公共空間を楽しむヒントが紹介されました!