制限時間72時間。ミッションは、「街を変えること」。
こんな荒唐無稽なチャレンジ、本当に可能なんでしょうか?
「72 Hour Urban Action」は、72時間という時間的な制限のもと、公共施設などを改善し、よりよい街にするというチャレンジ。2010年9月、イスラエルで初めて実施されました。世界中から、デザイナー、建築家、職人など、120名が参加し、10チームに分かれて、それぞれに課されたミッションを遂行。コンペティション方式で、互いの成果を競い合ったそうです。
限られた時間の中、「いかに効率よくミッションを進めていくか?」が重要なポイントのひとつですが、性別も国籍もキャリアも異なるメンバーで構成される「即席チーム」にとっては、メンバー同士でコミュニケーションをとることすら一苦労。
議論ばかりが延々と続いたり、作業がなかなかはかどらなかったりと、かなり過酷な挑戦だったようですが、いずれのチームも、制限時間内に一定の成果を出しました。中でも、ビル化によって集う場所をなくした住民のために交流スペースを作った「The Lobby」、街を走る二つの通りの合流点に公共施設を建設した「Nothern Gate」が優秀賞を獲得。
また、マンションビルの間にぽっかり空いたスペースを住民がいつでも使える空間に改造した「Space Invaders」が佳作に選ばれました。
「72 Hour Urban Action」の創設者Kerem Halbrecht氏は、このチャレンジの狙いについて、こう述べています。
「公共スペースを変えるのは、時間がかかり、難しいこと」という従来の見方に、挑戦したかった
一見、不可能だと思えることも、実際にやってみれば、できちゃうことだってあるはず。そして、それこそが、真の変化への第一歩なのかもしれません。「72 Hour Urban Action」のような取り組みは、日本の街づくりにも、応用できそうですね。
[via GOOD]
「72 Hour Urban Action」が取り組んだ10のミッションをチェックしよう。