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iPhoneなどのスマートフォンの進歩は止まりませんね。
メディアとなる道具とともに、広告も進化を続けています。
スマートフォン向けの広告もいろいろ出てきていますが、今日ご紹介するアイデアにはうなりました。
まずはこちらの動画をご覧ください。
アプリの広告スペースに、こんなこんなコピーの広告が表示されます。
「あなたのスマートフォンのメモリーを最適化する方法、あります。」
気になって、そのそばにある矢印をクリックすると…、
なんと、音楽、ビデオ、写真、アプリ、そして余った容量などの数字が見る見るうちにゼロになっていくではありませんか!
唖然としていると、黒くなった画面に、こんなコピーが現れます。
「SAVE HOPE.(希望をセーブしよう。)」
そして、アルツハイマー協会を支援するコールセンターの番号が表示され、すぐに電話ができるようになります。
そう、これはアルツハイマー対策をすすめる協会の広告なんですね。
電子機器に親しむ私たちの世代は、たくさんの情報をスマートフォンなどのデバイスに保存しています。なので、そこに保存していた情報がなくなると、心理的なダメージはハンパではありません。
そこでこの協会は、スマートフォンのメモリーと人間の記憶力を結びつけ、アルツハイマーが遠い将来の問題だと思っている若年層からの支援を募ろうと考えたんですね。
メディアが変わっても、効果的にメッセージを届けるためにはアイデアが必要なんだということを感じさせる、鋭い広告表現だと思いました。