世界中で急激に増加しているスマートフォン。ITmedia Newsによると、2010年7~9月に世界で販売されたスマートフォンの台数は、前年同期比96%増を記録し、携帯電話市場全体の19.3%を占めているとか(米調査会社ガートナー調べ)。また、スマートフォンの普及に伴って、ソーシャルアクションが気軽にできるスマートフォン対応アプリも、どんどん生まれています。そこで、このテーマについて、シリーズで採りあげていきたいと思います。
GPS機能を持つスマートフォンを通じて、自分のいる場所を投稿するソーシャルネットワーキング・サービス「foursquare」は、”ポスト・ツイッター”として注目されていますが、これと同様の仕組みをチャリティに特化させたスマートフォン対応アプリが、「CauseWorld」です。
スマートフォンのGPS機能で現在の位置が認識されると、「CauseWorld」に登録されているショップやレストランをリスト表示。これらのスポットに「check-in (チェックイン)」すると、「Karma(カルマ)」というポイントが貯まっていく仕組みです。集めた「Karma(カルマ)」はそのポイント数に応じて、自分が応援したいチャリティ団体に寄付でき、寄付すると「バッジ」という”ご褒美”がもらえる楽しみも…。
ユーザは、ポイントを貯める、バッジを集めるといった、ゲームっぽい感覚を楽しみながら、実際のお金を寄付に使うことなく社会貢献活動に参加できるのが特徴です。
「CauseWorld」を通じて寄付できる団体は29。カーボンオフセットをテーマとする「Carbonfund.org」や河川の水質汚染防止に取り組む「Waterkeeper Alliance」といった環境保護活動のほか、教育、飢餓、災害復興支援など、様々な分野の活動を、スマートフォンから、いつでもどこでも応援できます。
ちなみに、このアプリケーションは、2009年12月のリリース以来、最初の5ヶ月で55万ダウンロードに達し、2010年9月末までのわずか9ヶ月あまりで、寄付金額100万ドルという目標を達成したとか。数多くのユーザがソーシャルアクションへの関心と参加意欲を持っているという兆候のひとつといえるでしょう。
「CauseWorld」は、iPhone/iPod touch/iPadとAndroidデバイスに対応している、無料のアプリケーション。残念ながら、日本では未対応ですが、このようなスマートフォンを活用した仕組みが日本にも広がると、「気軽にソーシャルアクションに参加したい!」というユーザさんと、より多くの人々のサポートを必要としているNPOとをつなぐことができそうですね。
[via Mashable]
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