はじめまして、greenzで記事を書いていくことになったイケダハヤト(@IHayato)です。普段はソーシャルメディア活用のコンサルティングをしている企業に勤めつつ、個人として講演や執筆活動を行っています。greenzではソーシャルメディアを主要なテーマとして扱っていきます。よろしくお願いします!
今回ご紹介したいのは、ボルヴィックが取り組んでいる”Twitter for 10ℓ“。です。
「ボルヴィックの水を1ℓ買うと、10ℓの清潔な水がアフリカに生まれる(売上の一部がアフリカでの井戸建設に使われる)」という内容の「1ℓ for 10ℓ」プログラム(以下「1ℓ for 10ℓ」)は、今年で四年目を迎えました。企業の社会貢献活動としてよく知られているので、皆様もご存知かも知れません。
今年からこのプログラムに、ツイッターを活用した施策が加わりました。それが”Twitter for 10ℓ“です。
7月1日から8月31日までの2ヶ月のキャンペーンで、公式アカウント(@1Lfor10L)をフォローすると、それだけでアフリカに清潔な水が10ℓ生まれます。フォローという簡単なアクションだけで社会に良い影響を与えられる、素敵なキャンペーンです。
「1ℓ for 10ℓ」のような社会貢献の要素を取り入れたマーケティング活動は、一般的に「コーズマーケティング」と呼ばれます。
コーズマーケティング自体もまだまだ珍しい取組みですが、そのコーズマーケティングにソーシャルメディアを絡めた取組みは一層貴重です。「Twitter for 10ℓ」は僕の知る限り日本で初めての事例です。ソーシャルメディアを日々研究している身として、思わず取材に行っちゃいました。
アフリカで生まれる笑顔も成果指標
今回、「1ℓ for 10ℓ」のプロジェクトリーダーを務める大塚竜太さん(以下 大塚さん)にそもそもなぜツイッターに取り組んだのかなどについてお聞きしました。
今回ツイッターに取り組んだ、そもそもの目的についてお聞かせください。
大塚さん:4年目を迎え知名度も高まってきた「1ℓ for 10ℓ」ですが、内容まで深く理解している人はまだ多くはありません。テレビなどでは届けられなかった「深い情報」をきちんと理解して貰うために、ツイッターというツールに着目しました。
どんな成果が上がりましたか?
大塚さん:理解度を高めるという意味では良い成果が得られていると思います。大々的な広報はしていないのにも関わらず、クチコミでここまでのフォロワーを獲得することができました。
成果指標はどのようなものがありますか?
大塚さん:フォロワー数、コメントの量・質の推移、リーチ数などを見ていますが、「1ℓ for 10ℓ」プログラム全体の中では「支援先でどれだけ笑顔が生まれたか」ということも考えています。
来年以降の展開はどのようなものをお考えですか?
大塚さん:2ヶ月の期間が終わっても、アカウントは継続していきます。時差や電波状況の問題もあるが、皆さまから頂いた支援がどう活かされているか、現地の写真などを交えて報告していきたいですね。
大塚さんのお話を聞いていて強く感じたのは、「ボルヴィック」ブランドを保有しているダノン社に流れる、根強いサステナビリティへの意識です。4年目に突入したこのプロジェクト、心から応援したくなりました。
@1Lfor10Lのフォロワー数は現在約5,400人、ツイッターアカウントをお持ちの皆さんはぜひフォローしてみてください。あなたのフォローがアフリカの笑顔に繋がります。
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