NPOがTwitterを活用するための9ステップ(後篇)

greenz/グリーンズ american redcross

「NPOがTwitterを活用するための9ステップ(前篇)」では、

1.まずはフォロワーを増やす
2.リプライはこまめに。
3.重要なワードは検索で
4.フォロワーは資産

について説明しました。
さらに今回はステップ5から9までご紹介します!

5.さらにソーシャルキャピタルを増やすには

 フォロワーをある程度増やし、情報を発信していくと気づくのは、影響力のあるフォロワーにRTされると、大きなリアクションが帰ってくるということだ。フォロワー数が何万というユーザがあなたのフォロワーにいて、その人があなたのツイートをRTすると、情報は一気に広まる。このようなユーザは多くのソーシャルキャピタルを持っているから、そのユーザにフォローされることであなたのソーシャルキャピタルも増加するのだ。だから、ソーシャルキャピタルを増やすには、影響力のあるユーザと仲良くなることも大事だ。

6.批判的なコメントにこそ丁寧に

 そのようにしてソーシャルキャピタルを増やし、Twitter内での影響力を増してゆくと、どんどんコメントが集まるようになってくるが、それと同時に批判的なコメントも増えてくる。そういったコメントを見ると、気分が沈んで無視したり、反論したりしたくなるものだが、感情的にならずに相手の言葉を聴くことが大事だ。批判には必ず改善のためのヒントが隠されている。それをうまく引き出して、活動の参考にするべきだ。そしてそうすることができれば批判していた人を味方に引き込むことができる。
 また、フォロワーとのコミュニケーションがうまく言っていれば、あなた自身が反応しなくても、フォロワーがその批判に対応してくれるなんてこともある。あなたのフォロワーはチームとなって批判によって投げかけられた課題を議論し、新たなアイデアへと導いてくれるようになるのだ。

7.負担は分散

 ここまで読んだところで「大変そうだし、それには専従のスタッフが必要なのでは?」と思ったのではないだろうか? 確かにすべてのリプライに対して返事をし、検索した結果に対して積極的にかかわっていくには時間と労力が必要だ。しかし、必ずしもこれを一人でやる必要はないし、始終Twitterをチェックしなければならないというわけではない。リプライや検索結果はあとでまとめて返事をすることもできるし、曜日や時間によって担当を替えてもいい。
 担当を替えたとしてもそのことが明らかになっていれば、複数の「中の人」それぞれのキャラクターが生まれてきて、フォロワーはそれを楽しむようになっていく。重要なのは、責任の所在を明らかにしておくことだ。なんとなく手が空いた人が見る、ということにすると忙しいときには誰もTwitterの世話をしなくなり、「無視された」と考えるユーザが生まれてしまう。それはその人の信用を失うだけでなくそれを見ていたほかのユーザの信用を失ってしまうことになる。

8.コミュニケーションは楽しい!

 なんだか、信用を失うとかいろいろなことを書いてしまったので、逆にしり込みしてしまう人もいるかもしれない。でも、やってみるとTwitterを通したコミュニケーションというのはすごく楽しい! 最初は仕事だという気持ちでやっていたとしても、ユーザの一人一人とつながっていくうちにやるのが楽しくなってしまうに違いない! あのソフトバンクの孫正義社長も本音を出すようになったら、楽しくなって、こんなツイートをしたりしている。

孫正義社長のツイート(2010年3月14日)

孫正義社長のツイート(2010年3月14日)

そして、孫社長はTwitterのすごさを脳にたとえて次のようにつぶやいた。

孫正義社長のツイート(2010年1月1日)

孫正義社長のツイート(2010年1月1日)

この“外脳”という言葉は後にさらに発展して集団知という意味の“合脳”という言葉になる。

じっさい、Twitterを使うと自分の脳が拡張するかのような感覚を味わうことがある。それが楽しくってついついはまってしまうのだ。NPOならば、この脳が拡張するという感覚は、外部に何人ものブレーンを抱えるようなものだ。“人”が資本となるNPOにとってソーシャルメディアは宝の山、これを有効活用しないなんて本当にモッタイナイ!

9.Twitterはリアルのイベント時にこそ真価を発揮する

 そして最後に、Twitterが最大の力を発揮するのが実はリアルのイベントを開催するときである。Twitterの一番の強みは口コミ力とリアルタイム性である。あなたがある程度のフォロワー数を集め、ソーシャルキャピタルを獲得していれば、面白そうなイベントの告知をしたらその情報はあなたのフォロワーからそのフォロワーへと一気に広まっていく。駅にポスターを貼ったり、ラジオで告知したりするよりもはるかに効果的な広告になるのだ。しかも広告費は不要。
 またリアルのイベントには、深い議論にはあまり向かないというTwitterの弱点を補うという利点もある。Twitter上での会話の中で生まれた疑問点や問題点を現実に顔をあわせて議論し解決してゆく。さらにはそれがtsuda られたり、Ust で流されることで実際には参加していない人たちの関与も促していく。Twitterは果てしなく人と人とがつながってゆくスタート地点に過ぎないのだ。

 Twitterは“人”によって成り立つNPOにとって非常に有用かつ相性のいいツールである。Twitterを通して多くの“仲間”を集めれば活動の幅も規模も広がっていくに違いない。何よりも大切なのは、そんな仲間とのコミュニケーションを楽しみ、一緒になって活動を盛り上げていくことだ。Twitterはツールに過ぎない。しかしそれを利用して作られるコミュニケーションは計り知れないほど大きな財産になる。

NPOがTwitterを活用するための9ステップ(前篇)
http://greenz.jp/2010/04/07/twitter_for_npo_1/