あなたのパソコンの空き時間を世界のために使うというグリッド・コンピューティング、その最大手であるWorld Community Gridについては以前greenzでも取り上げ、greenz japanチームは今も活躍中だ。そして毎日確実に世界を救っている!(ちょっと大げさか…)
とにかく、そのWorld Community Gridで現在、日本発のプロジェクト「ファイト!小児がんプロジェクト」が進行中。あなたもgreenz japanチームに参加して小児がんの子どもたちを救おう!
「ファイト!小児がんプロジェクト」は千葉大学と千葉県がんセンター研究所が、小児がんのひとつである神経芽腫に対する新しい治療薬を発見するために行っているもの。自前のコンピュータでやると100年かかるプロジェクトがグリッド・コンピューティングを使えば2年以内に完了させることができる見込みだという。
具体的には、次のようなシミュレーションを行う。
科学者は、神経芽腫に関係する 3 つの特殊なタンパク質を特定しました。これらのタンパク質を不活化することができれば、この病気は化学療法などの従来の方法によって治癒可能になる確率がはるかに高くなります。このプロジェクトでは、これらのタンパク質と、関連するタンパク質を機能的に阻害する可能性があると考えられている 300 万個の薬剤候補との間で、仮想結合実験を行います。
この仮装結合実験の実行にあなたのPCを使わせて欲しいということだ。あなたはただコンピュータのあまった能力を提供するだけ、インターネットに常時接続されていれば、通常の作業には何の影響も与えることなく、勝手にタスクが実行されていく。
参加の方法も簡単、World Community Gridのサイトに行き、メールアドレスとパスワードを登録して、ソフトをダウンロードしてインストールするだけ。特定のプロジェクトだけを支援することは出来ないが、これはタスクを効率よく振り分けるために必要なシステムだ。ほかに進行中のプロジェクトには新型インフルエンザウィルスを発見するプロジェクトや貧困撲滅のための稲の品種改良に向けたたんぱく質の構造解析などがあるので、これらもついでにサポートしよう!
greenz japanチームは今年のはじめに参加し、これまでのべ180日以上稼動し、そのうち40日を「ファイト!小児がんプロジェクト」に提供している。全世界ではこのプロジェクトに対してすでに1万年近くののべ稼働時間が提供されている。これは本当にすごい。
あなたもgreenz japanチームに入って小児がんの子どもを救おう!
greenz japanチームに入って小児がんの子どもを救おう!