ジェーンバーキンの「アウンサンスーチーに捧げる歌」

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Jeanne Callegari

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ジェーン・バーキンの父はかつてナチスに抵抗したレジスタンスの英雄だった。子供のころから父親に連れられ、死刑制度反対のデモに参加していたりしたという。ジェーンが、ポップアイコンである一方、社会的なメッセージを持つ歌を歌っているのは父親の影響が大きいのかもしれない。これまでも、ジェーンは国境なき医師団のサポートメンバーとして戦渦のサラエボで子供たちのために歌ったり、食糧や教科書の配給の手助けなどボランティアをするなど、人道的な活動をおこなってきた。

そんなジェーン・バーキンがニューアルバム『冬の子供たち』のなかで、「アウンサン・スーチー」という曲を歌っている。

greenz/グリーンズ スーチーさん
U.S. Department of State

1991年にノーベル平和賞を受賞したスーチー女史(上記画像)は、ビルマ(ミャンマー)の民主化勢力を恐れた軍事政権によって12年の間自宅軟禁の状態に置かれ、現在も3度目の軟禁状態にある。ビルマ(ミャンマー)では、平和的な民主化運動に参加したり反政府的な表現活動を行なったりして逮捕された良心の囚人が、ほかにも1100人も拘留されているという。

ジェーン・バーキンとスーチー女史との出会いは、1999年にさかのぼる。ジェーンはビルマのフランス系の学校に招かれ、軍事政権に知られないように現地のフランス大使館でスーチー女史と会った。そのときスーチー女史から民主化への支援を依頼されたという。ジェーン・バーキン最新アルバム「冬の子供たち」(EMIミュージック・ジャパン)に 収録されている「アウンサンスーチー」は、2007年におこった僧侶や人々に対する弾圧にショックをうけてつくられた曲。彼女の祈りと願いがこめらている。

 
スーチーさんは死んで よく売れるTシャツの絵柄になるでしょう

僧侶たちは死にかけ、少年兵たちは泣いている・・

私たちは何もしないで、中国産のお茶を飲み、ミャンマーの軍事独裁政権を許し、結局このシステムに加担しながら生活を続けている。その間にビルマの人々子供たちは虐殺され続け、スーチンさんの命もいずれはマーケティングに使われて消費されていくのでしょう

という内容のこの曲の歌詞は、彼女自身が作詞したもの。「私たちは何もしないで」、というところは心が抉られるようだ。

アムネスティ・イ ンターナショナル フランス支部と共同制作したプロモーションビデオがこちら

ジェーン・バーキンのインタビューはこちら

ジェーン・バーキンからのメッセージ

日本の皆さん、あなたがたは世界から尊敬も友情も注がれる民主主義の国の人です。しかも、軍事政権化にあるビルマ(ミヤンマー)と非常に深い関係を持っています。そういう日本が、ビルマの人たちを助けるために何をするのか、それとも何もしないのか。どちらにしても、ビルマへの影響はとても大きいのです。世界中があなた方の行動を見守っています。

12月4日から10日は人権週間。12月10日の「人権デー」を最終日とする1週間を「人権週間」と定めている。1948年12月10日、「世界中すべての人に人権を認める」という「世界人権宣言」が国連で採択されて今年で60周年となる。ジェーン・バーキンからのこのメッセージ。あなたにはどのように届いただろうか?