企業やNGOなど団体の活動の様子を伝えるレポート。多くのものはデータが膨大で、見ていてもおもしろくないものがほとんどなのではないでしょうか。1年の活動を伝えるアニュアルレポート、せっかくなら多くの人に知ってもらえるものにしたいですよね。
ドイツのクリエイティブ・エージェンシー「Jung von Matt」は、バーデン・ヴュルテンベルク州にある銀行 L-Bankの年間レポートを、クリエイティブなものにする手法を編み出しました。
これまでは書類にして読んでもらっていた企業活動に伴って発生する数字やパーセンテージなどを、インスタレーション作品で表現し、観客に美術館の展示を体験するように活動について知ってもらうことがこのアートプロジェクトの目的です。
それぞれのインスタレーションは、以下のトピックを表現したものとなっています。
・business development(ビジネス開発)
・economic development(経済開発)
・residential development(居住地開発)
・helping families(家庭への援助)
・environmental and climate protection(環境と気候の保護)
・infrastructure development(インフラ開発)
・education(教育)
・technology parks(ハイテク工業団地)
たとえば、266個のデスクライトは、企業の本社がある土地に存在していることを表現しています。358個の黒い風船が浮かんでいる光景は、この銀行が環境に配慮する決定をし、その実行によって月に358メートルトン(1000kg)の二酸化炭素を削減していうことを表現しています。
この他のインスタレーション作品の写真は、Behanceのページで見ることができます。自分たちの活動を知ってもらうために、ただ報告をするだけではなく、観客に楽しんでもらうための方法を考えるというのは、参考にすることができそうですね。
(Images via Behance)
[via PSFK]
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