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“エシカル”なお洒落ってなんだろう?ヨーロッパのデザイナーたちの考える”エシカル”論! [キーワード]

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エシカル―東北大地震以降、注目を集めたこの言葉ですが、「エシカルファッション」も去年から注目を徐々に集めています。

ファッションとは流行である以上、使い捨てられるもので、贅沢品である以上、格差を生むもの。じゃあ、エシカルファッションってありえるの?ファッションにおけるエシカルってなに?

悩んだらまずは聞いてみよう!ということで、エシカルファッションのデザイナーたちに、各々が考える「エシカル」の意味を聞いてみました!


L’Herbe Rouge(仏)

デザイナー:Thibaud Decroo

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ティボーは長年ファッションブランドのコレクションディレクターとしてモードの一線で働いていました。しかし、ファッションビジネスでの取引に対する「付き合い方」に疑問を持っていたそう。

常に価格やコストのことばかりを求める――それは仕事であっても、人と人の付き合い方じゃないって思ったんだよ。

自身が納得できる「付き合い方」をしながらファッションをしたいと、2005年に自身のブランドを立ち上げ。実際に作り手の技術レベルや彼らの労働環境を確認するべく訪問し、現在は、コットンの産地として有名なマダガスカルのほか、チュニジア、マリ、ブルキナファソのアフリカ諸国の、各種基準を満たした工場と提携しています。

「作ってくれる彼らがいなかったら僕はなにもできない――そのことをしっかり自覚すべき」というThibaudの答えは「Savoir Vivre」

フランス的な考え方なんだけどね、自分自身が自由であるために、相手のことを思いやって行動することなんだ。相手を尊重すること。フランスといえば、自由・博愛・公平。これらをひっくるめた言葉だよ。


ETHOS PARIS(仏)

元・デザイナー:Johanna Riplinger
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エシカルとは、自分自身に正直になることよ。ファッションの世界は虚構だし、表面的なものがとっても多い。だから、自分が本当には何を望んでいるのか素直になることね。上面だけの願望だけ叶えることが美しいのかしら?

自然に囲まれた家で育ち、花と木々を愛するあまり、草木染めのテキスタイルを専攻していたドイツ人のヨハンナ。ミュンヘンの大学卒業後はギラロシュをはじめとする高級メゾンのデザインチームに所属。

しかし、「上面だけの世界に見えてしまったのよ。本当の美しさってどこにあるのかしら?と思って、自分のブランドを持ちたくなったの」と言います。

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2004年にフェアトレードブランドETHOS PARISに出会い、2005年-2010年までデザイナーを務めたヨハンナ。ETHOS PARISはインドの職人と草木染めを行い、フェアトレードで取引をするブランドです。ヨハンナは現在、自身のブランドの立ち上げを準備しています。

サステナブルであるためには柔軟性が必要だと思うわ。

例えば、生産するなかで必ず失敗作品は出来てしまう。だけど私がディレクターとして許容範囲内と思うものは、クライアントに説明して、理解してもらえたら買ってもらってるの。だって、すでに出来上がってしまった商品を、誤差のあるからといって排除してしまったら、それまでの工程の意味がなくなってしまうじゃない。

商品ができ上がるまでの過程を無視するから、サステナブルじゃないファッションが許されてしまう。規格からそれたものを許容する柔軟性が必要だわ。


Ada Zanditon(英)

デザイナー:Ada Zanditon

エシカルモードの大御所、エイダ。在学中に、キャサリン・ハムネットの講演を聞いて、ファッションを通じて大好きな動物に関われることを知り、ガレス・ピューやマックイーンでキャリアを積んだ後、自身のブランドを立ち上げました。

小さいころからロンドンの中心で生活していると、自然に憧れてしまうのよ。誰だって、自分が持っていないものには憧れてしまうでしょ?

そんな彼女はエシカルを「科学的なものであるべき」と捉えているのだそう。

エシカルっていうのは1つのアプローチ手法でしかないわ。つまり、環境との調和するためのアプローチ。だけど、エシカルと呼ばれるブランドのなかには、実際にそれが何の効果をもたらしているのかわからない手法がたくさんあるわ。

感情や、精神的なものに訴えるものではなくて、科学的に効果が実証可能なものこそエシカルと呼ばれるべき。だから、私は素材こそ大事だと思っているの

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そう話すエイダは、フェアトレードのオーガニックコットン、竹布などの天然素材や、テンセルなどのハイテク系エコ素材を主に使用して、ブラックを中心とした本格的モードを展開しています。



まずは3つの大御所エシカルブランドのデザイナーの意見をご紹介しましたがいかがでしたか?エシカルは”倫理的”や”良心”と訳されますが、それぞれの考え方が微妙に違うように、そもそも”倫理”だって文化によって違います。

ファッションとしてみんなで共有できる”倫理”って何でしょうか?

ファッションとは自分のなりたいイメージを叶える手段として、あなたの”良心”が達成したいファッションとは何でしょうか?

ぜひあなたのご意見お聞かせください!

クリスマスにエシカルなジュエリーはいかが?